見出し画像

9隠者

隠者は左手に杖を持ち、右手に掲げるランプを見つめています。このランプはティファレトであり自己が結晶化されたものかもしれないし、水晶のようにすべてが記録されているかもしれません。ランプを見つめるだけでは、進むべき方向は分からず、左手の杖が繋ぐものとして働くことで、普遍的真実、普遍的自己に従うことができます。

2女教皇の書物は、書物を開き、必要な個所を読むことができても、9隠者が点と点を繋ぎ関連付けができないと、理解することができません。流れていく印象を堰き止めることができず、書物を読んでも理解できず、あるいは「読めなかった」と思います。

点と点を繋ぐというのは、共通点を見つけ、形や言葉が変わっても同じことを表しているとわかり、象徴を解釈することができるということです。9隠者は象徴の中、意味の中に生きます。夢の意味を理解するような象徴解釈とは、技術や知識によるものと言うより、エーテル体以上の領域は象徴の世界なので、肉体を離れて自立するために、当たり前のように必要なことです。

7戦車は頭が開き、8正義では肉体を持った側の自分が個性化されます。そして9隠者で胸が開き理解に至ります。恒星に存在の根拠を置く自分を取り戻すとき、個性化した肉体を持った側の自分と型合わせしていくことになります。点と点を繋ぎます。

いいなと思ったら応援しよう!