本質的自己を生きる

無意識領域から浮上したものは、いずれイメージ化され具体的な可能性へと変わります。「これが欲しい」とか「これがやりたい」と思う前に、無意識領域から浮上してくる過程があります。だからと言って、欲しいもの、やりたいことのすべてが本質に沿っているかと言えばそうではなく、はじめのうちは、対象化できていない癖こだわりが表面化しているもので、それをやり尽くすことで本質に沿ったものが浮上してくるようになります。つまり自分に関係のないものに手を伸ばすことはないけれど、癖こだわりを明るみにするために伸ばす段階があり、それも枯れ果てれば、本質的自己に従ったものに変わると言えます。欲しいもの、やりたいこと、できないこと、できること、好きなこと、嫌いなことから自分を知り尽くし、「どれもこれも自分ではないな」となったところで、改めて自分を生きようとすることで、本質的自己が目覚めていきます。

服を脱ぎ切ったあとには、過去からの流れに縛られなくなるわけで、そうなれば未来からの流れを汲むことができるようになります。過去からの流れに縛られないと、星であった自分が未来にいることもわかります。

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