精神と物質をごっちゃにしない
「精神と物質を繋ごう、エーテル体と肉体を結びつけよう」と言っていますが、この二つをごちゃまぜにしてはいけません。この二つが別々に働いていることに気がつくことは、実は大切なことです。エーテル体の私というのは、まったく別の私として独立しています。そうでないとこの世界に存在できません。
夢の私、エーテル体の私は、勝手に何か進めているもので、起きてから「ああ、こんなことをしてるんだな」と考える私は、物質界の私で、肉体を持った私です。だからと言って、肉体を持った私は、エーテル体の私に無関心ではないし、むしろ主体はそちらにあると知っています。ただ、肉体があることによって、どうしてもちょっと距離ができます。こちらからあちらを見ている、という風になります。ですが、眠っているときや変性意識のときは、エーテル体の私を生きているという実感があります。
19太陽のカードの、2人の子供が対話をするように、お互いが理解し合うことで、新しい知恵を得たり、取り組んでいることが進展していきます。今の私の場合、肉体を持った私は、物質界で真剣に遊ぼうとしていますが、それに対してエーテル体の私は、意志の持ち方について、能動性の発揮の仕方について、あれこれ言っています。遊ぶことと意志を持つこと、能動性を発揮することは、切っても切れない関係性があるので、そういう話になってくるわけです。こうして新しい知恵を得て、物質の側で工夫していくことは、とても楽しいものです。
ごちゃまぜにすると、エーテル体の私が言っていることを、肉体を持った私は勘違いし、その勘違いによって、どんどん小さな世界に閉じこもっていきます。ちょっと妄想めいた感じになっていきます。精神と物質を繋ごうと躍起になると、精神を物質の側に叩き落そうとしがちです。まずは「思った通りに生きているもんだな」と、目の前にあるものと心の中にあるものに対して、腑に落ちることが大切です。この姿勢さえあれば、勘違いすることはありません。