螺旋階段を昇る、自己変容

陰陽の横波は、自分とは関係のないものにも存分に興味を持ち、興奮し、その気になっていきますが、ここには陰陽の縦波が常に働いていて、それはつまり天沼矛が渾沌をかき混ぜ国を生むことと同じで、器を押し広げています。左右に振れながら、真ん中を取っていくとき、振り幅が小さくても真ん中は見つけられますが、この場合の器は小さく、恒星の力を受け取ることは難しいのかもしれません。また、縦波に気がつかないほど、極端に振り切ってもいけないでしょう。

縦波が働かない限り、何をしても螺旋階段を昇ることはありません。つまり人が一人で変容することは不可能で、個人を越えたものの働きがない限り、螺旋階段を昇ることができません。そしてこの縦波の働きに対して、大抵の場合抵抗します。ほとんどの人がこの上昇のチャンスを逃し、逃していることにも、抵抗していることにも気がつかないものです。天沼矛が引き上げられ、滴り落ちたものが国になるように、縦波によって自己変容を果たし、同時に進化します。

横波と縦波による、平和で安全な自己変容は、夢の解釈と創作活動です。夢はメンタル体からエーテル体の上下に対して、個人が持つ情報という左右を編み込み構築されています。これを理解することによって、エーテル体と肉体が繋がります。創作活動も同じです。横波によって生まれる様々な思い込み、個人の持つ癖こだわりは、縦波によって振り落とされていきます。

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