死から顔を出すもの

陰陽化を解くと何もなくなったように感じるもので、このまま消えてしまうと思うわけですが、そうなってようやく上位の存在に出くわします。螺旋階段を一つ上った瞬間です。意識は対象があってはじめて働くわけですが、「私が見ている」という一方通行ではなく、「私は見られている」ということに気がつきます。意識を射出することで自分が維持されているだけではなく、意識を向けられていることで自分が維持されています。見る見られるの関係は、必ずしも恒星とは限らず、これにもサイズ、グレードがあり、集団の目や他者の目、社会の目によって自分が維持されている場合も多々あります。自分自身が集団や他者、社会を見ているということですね。

陰陽化を解くと、自分だと思っている自分が死に、死に至る瞬間に顔を出すものがあり、一つ上がります。

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