何かしら感じている
「自分との向き合い方がわかっていない」という場合が、わりと多くあるように思います。たとえば「家族関係や父母との関係性に原因があるらしい」という話を聞いたとして、それをどう受け取るかは人それぞれです。自分自身を責めていればいいと思っている人もいれば、自分を責めてはいけない、自分に優しくしなければと考える人もいて、要するにさっさと答えを出したがり、好みのやり方に閉じこもりがちです。
自分の癖こだわりに気づいたとき、それと同時に自分を責めていたり、がっかりしたり、直そうとしたり、無自覚に発動するものがあります。その責める姿勢や、理想やプライドがあるからこそがっかりすること、心を無視して矯正しようとする姿勢、それらに気づいていくことによって、しがみついて離さない自分から少しずつ離れていくことができます。自己想起です。
まずはどんな自分も、すべてを丁寧に見ることが大事です。気持ちや心にあるものをないものにしないでください。夢も同じで、夢に登場した人物が、ただ会ったから、ただ目にしたから、ただちょっと思い出したから登場したというだけでは、夢の意味を知るには心が置いてけぼりです。スーパーに買い物に行く途中にすれ違った人や物など、「意味なんてない」と考えるかもしれないものすべてに意味があります。なにかしら感じています。せめて夢に表れたものに対しては、自分に向き合い、心を探って欲しいです。