夢は下意識から浮上するもの
今日の夢では、お風呂場の天井まで上がっている3匹の黒い虫を見ながら、「これを扱えないと夢を理解できないってことだな。」と言っていました。起きてから「そういえば、夢とはそもそも下意識から上がってくるものだ」と思い出しました。
夢は、その人が持っている記憶を使って構成されますが、見たこともないような覚えのない生き物だとか色や形、知らない知識や知恵が、理解できる形になって表現されるのは、上にあるものが下にあるものを使って作られるからです。上にあるものの反映としての下は、上がった分だけ下がらなければ、理解できるものにはなりません。恒星レベルの高次なものは、ダイレクトに触れると色にも形にもなりません。
下意識には個人が抑圧したもの、人類が否定し悪として押しやったものすべてが閉じ込められています。個人の部分を掘り進め、つまり自分と向き合い、知りたくなかった自分を知り、忘れていた自分を思い出していくと、その先には人類共通の混沌が浮上してきます。なので夢というのは、初見のものに関してはゾッとするようになっています。意識レベルがあがり、存在が深くなるにつれて、ゾッとするものは少なくなりますが、下意識にあるものを扱うことが、夢を理解することになるので、胸の底というか、腹の底をえぐられるような、グッとくる体験であることは否めません。生きてるって感じがするものです。