郷に入っては郷に従え

月の年齢域はさておき、少しずつ所属先が大きくなっていくと考えると、金星や太陽の年齢域で学校や地域の外に出て、より大きな社会に参加することになります。学校も地域も会社組織も、地上原理に基づいているとは言え、子供の頃からそれらを否定しながら生きることは、所属先が家族しかないということにもなりそうです。学校で誰かに馬鹿にされた髪型だとか、会社で指摘された変な癖は、地上原理に基づいた指摘だから気にしないという姿勢も大事ですが、個人を越えたものである集団や組織に飛び込むことも大事なことです。「みんなと同じがいい」と「自分の考えで生きる」ことは、両方の経験が必要かもしれません。

「郷に入っては郷に従え」をしたことがあると、個人を越えたものによって自分が変容するということを知っていることになり、そこから出たあと、小さな範囲でしか通用しない価値観に恥ずかしくなり、またより大きな所属先へと向かうことになったりします。すべて疑って否定していると、まったく理解しないまま自分の殻に閉じこもりますが、信じ切って肯定して飛び込むことができると、殻を破ることができます。これはつまり左の柱で飛び込み、右の柱が意味を与えるということで、やはり16塔です。こうして左右に振りながら真ん中を見出します。

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