意図に飛び込む

見るということは見られるということで、これは他が見えなくなるほど強固なものです。一度ターゲットにしたものからは視線を逸らすことができず、他の視点を持つことができません。つまり「私はこういう人だ」と決めた瞬間に、「こういう人にはなりたくない」と思った瞬間に、その「こういう人」から逃れることができなくなります。他の生き方や他の考え方が見えなくなります。

「自分を疑うのをやめよう」と意識すると、「自分を疑う自分」が固定され、「自分を信頼しよう」とすると、「自分を信頼しない自分」が固定されます。そしていつまでも同じことに悩み、同じことを言い続ける人になります。視点を変えることは、実はとても難しいことだということです。

引き寄せの法則にもあるように、意図したこと、決めたことは、そうなったので意識する必要がなくなり、すっかり忘れるものです。手に入った瞬間に「ああ、そう言えばそんなこと望んでたな」と、特に感動するわけでもなく、変化した自分に気がつきます。意図を対象化して見つめるのではなく、意図そのものに飛び込み、なり切ることが大切です。