自己肯定感
あらゆる感情反応パターンが、7歳までの月の年齢域に作られるので、自己肯定感に関係する感情反応も幼少期に基礎が作られ、両親との関係や育ちによって、自己肯定感が高い人、低い人が生まれると考えられていると思いますが、必ずしも高い人と低い人がいるわけではなくて、高い時もあれば低くなる時もあって、高くもなければ低くもない人もいると考えるとよいです。どちらかでないといけないわけではないです。
自己肯定感は、誰かが高めてくれるものでもなければ、自分で自分を肯定することで高められるものでもなく、自己を見出すことで高くなります。左右に行ったり来たりしながら真ん中を見出すことで高くなります。振り返れば無駄にも見えるような、「何をしていたんだろう」と言いたくなるような、呆れるような自分のすべてが、真ん中を見出すために必要なことで、自信をもって取り組み、これは誰にも負けないと感じ、自分らしさそのものだと思っていたことのすべてが、真ん中を見出すために必要なことです。
そしてその先に、自己肯定感云々の先に、小さな自己を越えた大きな自己を見出すことになります。そのときの心もとなさは、自己肯定感が高いとか低いとかで説明できないほど不安なものです。小さな自分が死に、実際の父母の外に出ることは、拠り所が一切ない状態です。それを越えたところに、大きな自分と大きな父母がいます。