否定は肯定

好きとか嫌いとか、肯定とか否定とか、感情がどちらか一方に向かうとき、対象になるものに対して、相対する二つの感情を抱えていることになります。たとえば地位や名誉、力や父権のようなものに対して、怒りや恐れを感じる場合、それに対して魅力を感じていることは大いにあり得ます。メイクをして着飾ることを、バカバカしいと感じたり、嫌悪したりする場合、そういったことを欲していることもあります。つまり否定しているものは、実は欲しいものだということで、それを得ることによって、今の自分は確実に壊れます。それを恐れるが故に、否定し続けるとも言えます。 外に飛び出す足掛かりは、自分の中の当たり前の中にあります。

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