既成概念を覆すとは
タロットカードの絵柄に、絶対に正しいものは存在しません。より普遍性の高い絵柄は存在しても、絵である以上、絶対ではありません。1魔術師のレミスカートは、反転する交点から二つ紐を垂らして、リボンではいけないのか。この発想は、正しいかもしれないし間違いかもしれません。
レミスカートの特徴は、昼だったものが夜になり、夜だったものが昼になり、まるで相反する世界が二つ存在し、入れ替わる瞬間に世界が終わり、世界が始まるかのように見えますが、反転しているだけで、世界は続いています。この交点を結んで蝶々結びにすると、反転ではなく複雑になり、世界が解けてなくなる可能性まで出てきます。レミスカートの交点から二つ紐を垂らし、リボンの「ように」描くとすると、いきなり二本の足で着地しているようにも見えます。魔術師はリリス的存在だとするなら、この二本足は鳥の足かもしれません。
と言うように、既成概念にとらわれず、自由な発想を持つことは大切なことではありますが、妄想になっていくようでは普遍性から離れていきます。やはりすべてエーテル体で考えた方がいいし、夢の中で学んだ方がいいです。知識も知恵も、地上ではなくエーテル体以上にあります。地上のような勘違いのない知識と知恵です。今、私が1魔術師のカードを描くなら、キノコとろろ丼になり、2女教皇を描くなら、女社長が白い箱を持っています。