肉体があることによる勘違い
夢は基本的に、その夢を体験した人にしかわからないもので、夢の解釈に正解はありません。自分の夢は自分にしかわからない、ということに自信を持ってください。「こういう意味かな」と感じて解釈したことが絶対です。「今の自分が、この夢を解釈するとこうである。」という絶対です。解釈する側である、肉体を持った自分の側が進化すると、夢の意味も変化し進化します。
夢の構造は、点と、点を中心に広がる果てしない同心円です。点から遠くなればなるほど、個人性が強い夢となり、夢が持つ本来の意図や目的は薄められます。夢を解釈することは、点に近づいていく作業ですが、点そのものを言葉にすることはできず、言葉にして、解釈した時点で同心円のどれかになります。
点に近づくことは進化することで、普遍性を理解していくほど点に近づき、普遍的解釈ができるようになりますが、むしろそれは自分という存在が普遍的存在になっていくということです。
高次存在の言葉を伝える人の言うことや、リーダーさんの言うことに違和感や抵抗感を感じるときというのは、仲介者となっているリーダー個人の信念体系が色濃く出ているときでもあります。(知りたくないことを言われても抵抗しますが。)同じ高次存在に接触していても、世界平和を願う人が高次存在の言葉を伝えるなら、「悪に打ち勝とう。みんなで手を繋ごう。」という信念体系を通して伝えられ、世界に怒っている人が伝えるなら、「この世界は一度解体した方がいい。」というような内容になるかもしれません。
受け取り側、解釈する側の信念体系によって、受け取ったその瞬間に歪曲するもので、これは悪いことでもなんでもありませんが、それを他者に押し付けることは、人の自由と進化を奪うことにはなります。肉体を持っている以上、必ず人は勘違いします。勘違いしないことはありません。
私の場合、リーダーさんや高次存在の言葉を伝える人の言葉というのは、どれのことをどのように見て、どう表現しているかを見ているので、「この人勘違いしてるなー」ということはなく、「そういう風に見えるのか」「リーダーさんはこういう人なんだな」と思いながら聞いています。それはとても興味深いもので、肉体があることによる多彩さそのものです。