推し量り自己を見出そうとする8正義
8正義のカードは、左手の天秤で推し量り、右手で意志を貫きます。この天秤が推し量るのは、どちらが重くて軽いのか、どちらが良いか悪いかではなく、左右が均等になるポイントを探します。つまり自分の真ん中に照らし合わせ、自己に合うものを見出そうとします。どっちつかずではない、自分の真ん中です。自己とは変わらずここにあるものですが、すでに男女に分かれていることからもわかるように、左右のどちらかを自分だとしているものです。
男女でも善悪でもない真ん中は、左右に行ったり来たりしながら少しずつ見出されていくもので、そういう意味でも、自分で決めること、自分で選択することは大切なことで、子どもの頃から慣れているとよいわけです。そして肝心なのは、右手に持つ剣が上を向いているということです。この向上心は天上に向かい、地上に向いてはいません。本質的自己を見出し、本質的自己で生きようとするのが8正義で、そのうち8つの頂点を持つ立方体の隅々まで詳しくなり、すべてを生き尽くし、9隠者を生きるようになります。