知識でなく意識

たとえば新しい仕事を覚えるとき、一つ一つ目の前のことをまずは習得しようとするもので、そうやって仕事を覚えていきながら、自分が組織の中のどこにいて、どういう役割で、自分の仕事がどういう意味があるのかを理解していきます。仕事だけでなく、何か体系を学ぶときというのも、はじめは全体が見えず、目の前にある部分を一つ一つ知っていくものです。そしてその部分と部分の共通点を見出していくと、その部分をひとまとめにした一つ上の階層が見え、理解が深まり広がります。要するに、一つ上の階層の一点がわかれば、その下位にある全部がわかるということです。

夢解釈をするために、知識ではなく意識が必要なのは、部分ではなく全体が見える視点が必要ということで、下位にあるものを一つ一つ集めていくところから、より上位の一つを知る意識が大切だということです。一つ一つ集めて下から上に上がり、上がり切って上から下へと向かう側になると、一つわかれば全部わかるようになります。一つの言葉から一つの意味しか見出せず、言葉が変われば意味がわからなくなることもなくなります。

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