夜は魔物、風邪は精神病
学生の頃読んだ本には、「夜には魔物が住んでいる、夜に考え事はしない方がいい」ということが書いてありました。夜考えたことは実行しない方がよく、夜の考えはネガティブになりやすいというような話なんですが、当時の私は「確かにそうかも」と感じていました。
夜に魔物がいるというのは、夜になると影に回した自分が目覚めるということで、コントロールできない獣が目を覚まします。夜にネガティブになりやすいのは、ネガティブな自分を隠しているからで、昼の自分と夜の自分に差があると、夜は魔物の世界になるということです。
また精神医学の授業で、「風邪も一種の精神病だ」と学んだときは驚きました。身体が風邪を引くことで、思考や感情がいつもと変わるということで、要するに、疲れている時にはすべてに否定的になるとか、眠たいときやお腹が空いているときは、なんにでもイライラすることと同じです。
無自覚な自分がいて、肉体が自分になっていると、夜は魔物の世界で、体調不良は精神病になります。夜は影に回した自分との対話ができる時で、体調不良は自分だと思っている自分が眠り、思考と感情と身体を合わせようとしている時です。