ソード2
風は水を洗練させるというのは、たとえば夢を書き出すこともそうで、心の中にあるものが言葉になり、吐き出されることで、感情が洗練されます。風を思考、水を感情とするなら、一つの感情反応に対して、思考は様々な理解をすることができ、それによって感情が洗練されることになります。様々な可能性を考えることによって、絶対だったはずの感情反応は、まったく意味のないものになっていくこともあります。「何をそんなに怖がってたんだ?」みたいになります。
ソード2は、2つの概念をすり合わせて、言葉になりそうでならないものを言葉にしようとし、未知の概念を持ち込み、つまりまだ概念になっていないものを概念にしようとします。そのすり合わせの中に生まれる「理解」というのは、火が灯るようなものです。この風と火の関係性は、ソード2が葛藤を生んでいる場合、理解ではなく怒りが発生するかもしれません。ソード2が葛藤を生むのは、ライダー版のカードの絵柄にあるように、背後の海から無意識領域にあるものが押し寄せてくるからです。つまり無自覚な感情が、分かりたくても分からない状態を作り出し、それにイラつくということです。
ソード2は、感情が成りすました思考ではない、思考の働きを促します。