意志を持つこと
エーテル体に主体が移っていき、エーテル体が本体で、こっちに自分があることを実感していくと、肉体や物質界はおまけのような、端っこにちょっとぶら下がっているもののように感じます。自分というのは、どこにもいないけれど、「ここにある」という実感です。
どこにも何にも依存しない、寄りかからない、つまり何かに自己同一化しない状態というのは、天にも昇るような快適さがあります。この状態になってはじめて、意志を持つことができます。立方体の中心に立ってはじめて、意志が持てます。
起きているときというのは、肉体に同期し、肉の足は土の大地を踏みしめています。立方体の床にしっかりと足を着け、床に依存した状態です。少し肉体から離れ、スッと中空で自立すると、明確に意志を持てることを体験します。「肉体を持って生きること、起きているというのは、なんて雑音が多いのだろう。」と思うものです。
ということで、意志というのはエーテル体が持つもので、夢の中に意志を持ち込むなんてことはそもそもできなくて、エーテル体でしか意志を持つことができないように思います。肉体の側が意志を持つことはできず、意志を持った「気」になることならできます。
まずは夢と馴染み、そしてエーテル体が本体である実感を持つことができたなら、次は意志を持ってみるといいです。