個人の内側を通して時代が作られる
風の時代について知りたいとき、「前回の風の時代は何時代だったのか」と考えることもあるかもしれません。この時代の変化は200年周期で、風の前は土、土の前は火、火の前が水、水の前が風になります。ですが史実を振り返ったところで、それは勝者の歴史で表の記録でしかないので、あまり参考にならないのではないでしょうか。同じことを繰り返しているように見えるのは、表の世界だけで、同じことをしているようで、変化し進化しているのが裏の世界です。肉体を持った自分は同じことを繰り返していても、出来事の意味を知り、自分を見出しているなら、目に見えないところで進化しています。
この「前回の風の時代を知りたい」という発想そのものが、過去に基づく今、そして未来を絶対としていることになります。土こそ過去に基づくものなので、土の時代に生きた自分が名残惜しく、土の時代に基づく自分によって風の時代を理解しようとするとなかなか苦しいものかもしれません。600年前の風の時代である鎌倉時代を参考にするなら、その時代の意味や裏にあるものも考慮するとよいです。時代を変えていく意図は恒星にあり、その実感は個人の内面を通して表れ、その個人の変化が時代を作っていきます。