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優しい世界を創るために私ができること

叶えたい夢は何かと聞かれると、なんだか壮大なビジョンを想像してしまう。

壮大なビジョンを思い描くことは悪いことではないし、むしろウエルカム。
自由な発想で、どんどんイメージを膨らませるべきだとも思う。

でも、一度原点に立ち戻ることも大切。

私の場合、40歳を過ぎてからようやくブログやライティングに興味を持った、ただの一般主婦だということ。

どんなにうまく文章が書けたとしても、学歴や肩書、実務経験は無い。


それに加えて、私は20年以上多くの精神疾患の病名を付けられ、レッテルと差別の世界を生きてきたから。

43歳、初めてライターとして仕事をくださった会社から、3ヶ月程でメディアディレクターという仕事を依頼され、ライターさんとのやり取りや、記事修正を任されながら、自分としての記事執筆もさせてもらっている。

私はライターを始めてから3ヶ月しか経っていない、肩書きがあるのだとしたら「精神疾患持ちのアラフォー主婦」。


どこに行ったって仕事などもらえなかったし、面接に行くだけで酷い差別を受けながら、それはもはや面接ではなく人権侵害だと思うような内容の言葉を浴びせられて帰ってくるだけの日々だった。

もちろん、採用などされない。

そんな私の文章の内容だけを見て、公平に判断してくれる人がいること、私の知らなかった素敵な世界が広がっていることを知り、とても嬉しかった。


ライターの世界は、パソコンひとつでいつでも自由に仕事ができる。
私の性別や容姿、病名や住んでいる場所、結婚しているか、子供がいるのかとか、仕事とは関係のない無意味な詮索などされず、ただ仕事の内容だけを見てくれる場所。

もちろん締め切りを守ることや、自分で時間管理をすることの難しさはあるし、経験が少ない事もあってプレッシャーに負けそうになることだってある。

今だって全てが完璧に出来ているわけではないと思っているし、いつでも全力で昨日より今日を更新して、自分史上最高の記事を書けるように試行錯誤している途中だ。


いつだって上には上がいる。

ここがゴールではない。

ここがスタート地点。


私の知らない世界が、きっとまだまだあるはず。
だから私は生きている。もがいている。

かっこ悪くたって、おかしいと言われたって平気になっていた。


まだ何が出来るのかはわかっていないけれど、そんな経験をしたからこそ、みんなに伝えられることがあるかもしれない。

私のように正当に評価をしてもらえず、自信を無くしてしまって泣いている人がひとりでも減るようにと願っている。

ひとりひとりの個性を称え、長所も短所も、正義感も、人から嫌がられてしまうような欲まみれの自分も、その全てがあってこその人間らしさ、その人らしさなのだということ。


その人の個性を、みんなが認めあえる優しい世界を作りたいと願っている。
変だっていい、おかしくったっていい、人と違う自分こそ素晴らしい。


天上天下唯我独尊。
地位も名誉も、お金も物も肩書も必要なくて、ただありのままの自分でいることこそが素晴らしい。


心からみんながそう思えた時、世界は幸せに包まれた素敵な世界に変わっているのだと思う。

何かを成し遂げるなんて壮大なものじゃなくて良い。


今、この文章を読んで共感してくれた人が居たのなら、自分を好きになれそうだと思った人がいてくれたのなら、もう世界は変わり始めているのだと思う。

ありのままの自分を受け入れてくれる社会は、
ありのままの自分を好きになれる自分から広がっていくもの。

いつも顔を合わせている家族や友人、近所の人や職場の人たち。
街ですれ違う人たちだって、みんな素敵な人ばかり。


あなたの内面を見せてくれてありがとう!と、心から伝えたくなるほど素敵な人であふれている世界に変わっているはず。

枠に囚われることのない自由な発想と、自分にも相手にも優しい気持ちを向けられるような世界を目指して、私にできることを探しながら、今日も文章を書き、愛犬の散歩で出会った人たちに元気に声をかけていく。

私にできる小さなことから、「素敵な世界に変えようと思ってくれる人の輪が広がっていきますように」という願いこそが、私の夢であり、生きる希望なのだと思う。

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