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028_サイレント・トーキョー △感想


タイトル:サイレント・トーキョー(2020)△
媒体  :Netflix(映画)
視聴月 :2023/2

連続爆破テロ事件が発生したクリスマス・イブの東京を舞台に、騒ぎに巻き込まれ翻弄されていく人々の人間模様を描きだす。

たぶん、いろいろやりたいことはあるんだと思う。

・反戦メッセージ
・平和ボケへの問題提起
・二転三転する容疑者からの意外な犯人
・ハードボイルド刑事
・派手な爆破シーン

とかとか。
ただ、いろいろやりたすぎてぜんぶ薄くなってる気がする。登場人物のキャラもよく分からないまま進んでいくので、誰がどうなってもあんまり何も感じないというか。。役者陣の演技力でごまかしてる感じがする。

映画を見た1番の感想が「作り手」の思想強いなあ…では、メッセージも刺さらないし残らないんじゃないかなと思う。作り手ではなく、登場人物のこの思想は共感できるーとかじゃないと響かない気がする。

あと、あんな人混みの中で中村倫也見つけれるとか、何故か広瀬アリスが中村倫也の家知ってるとか、中村倫也はテロあるの知ってて放置してたん…?とかとかなんか雑い。。ツッコミ所が。。
コメディタッチの映画ならいいけど、このテイストでいくならその辺もちゃんとして欲しい。

ドラマだったら、それぞれちゃんと描けて濃くなってよかったのかもしれない。もしくは、相棒とか既にあるドラマの映画版でやるとか。

あと、原作読んでる人なら情報補完しながら見れるからいいのかも。

渋谷に爆弾が仕掛けられてる情報があるーにも関わらず、野次馬根性・自分は大丈夫という他人事なのかお祭りなノリで大勢の人でごった返す渋谷。
でも、日本人てそんなバカばっかりじゃない。コロナの時、罰則もないのにガチで街から人がいなくなるのが日本なんだし。
佐藤浩一が言ってたようにわりと信じて大丈夫と思う。

あと、犯人の動機の部分。動機として矛盾してる気がした。

・総理大臣の「日本を戦争できる国にする」発言への怒り

からの、

・平和ボケしている国民に戦争の怖さを知らせたい

だと思うけど、この二つは相反する気がした。

平和ボケしてていいなら日本は今のままでいいし、平和ボケしててはいけないなら日本は戦争できる強い国でなくてはならない。

犯人は、何に怒ってるのか、日本をどうしたいのか、いまいちピンとこない。

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