二階バカヤロー会見 追及できない記者クラブ
自民党の二階元幹事長がきょう25日、党本部で記者会見した。
二階氏は最高額(3526万円)のキックバックを得ていながら政治資金収支報告書に記載しなかったため秘書や会計責任者が立件されている。
大物政治家のケジメを見届けるために田中は自民党本部に足を運んだ。つまみ出されることを覚悟のうえで。
二階氏は「(自らの)派閥の政治資金問題で政治不信を招いた」として、次期衆院選の不出馬を岸田首相に伝えたことを明らかにした。
内閣記者会(官邸記者クラブ)に負けず劣らず権力に迎合する平河クラブ(自民党記者クラブ)と幹事長との質疑応答は想像通りだった。
読売新聞の記者から「総理からはどんな反応があったのか?」と問われると二階氏は「総理に聞いて下さい」。
毎日新聞:「(二階氏への)処分が影響したのか?」
二階氏:「影響ありません。自らが決めました」
東京新聞と広島に本社を置く中国新聞をのぞく各社は当たり障りのない質問を続けた。
東京新聞は二階氏が政倫審に出席しなかった理由を問うた。
二階氏に代わって側近の林幹雄衆院議員が答えた。「自分が出席する必要はないと判断した。代わりに事務総長の武田議員が出席して全部話した通り」と。
中国新聞は、河井元法務大臣の選挙違反事件で買収工作に裏金が使われていたのではないか、と迫った。
林議員は「ぜんぶ表のカネです」。
都合の悪い質問は林議員が対応した。
大阪に本社を置く毎日放送の質問に対しては二階氏本人が答えたが、二階氏の本領が発揮された。
毎日放送は「このタイミングで不出馬を決めたのは政治資金パーティー不記載の問題か、それとも御年齢(85歳)の問題か」と遠慮がちに質問した。
二階氏は口を尖らせて「年齢には制限があるか? 」と逆質問したうえで「お前だってその年は来るんだよ。バカ野郎」と言い放ったのである。
二階氏が辿ってきた人生がそのまま表れたと言えばそれまでだが、記者クラブと自民党幹部との力関係が露骨にうかがえた会見だった。
~終わり~
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《読者の皆様》
パレスチナ→能登震災→柏崎原発→京都市長選挙と、昨年末から借金が続いております。赤字に次ぐ赤字です。