蓮舫氏、都庁下の食料配布を視察 プロジェクションマッピングの影で
来月7日、投開票(20日告示)の東京都知事選挙に立候補を表明している蓮舫参院議員がきょう、都庁下の炊き出しを視察した。(主催:新宿ごはんプラス、もやい)
摩天楼の壁面では都の事業として夜な夜な悪趣味な映像が投射されている。電通の巨額なシノギ「プロジェクションマッピング」である。
その足元では食べて行けなくなった労働者や年金生活者が食事を求めて長蛇の列を作る。
小池都政の光と影だ。
主催者に先導されて食料配布をつぶさに見て歩いた蓮舫氏は、開口一番つぎのように感想を語った―
「数の多さに驚いた。ホームレスさんばかりでなく、子連れもいる。カップルもいる。高齢者ばかりでなく、若い人たち、子育て世帯がいることも衝撃的だった」。
主催者が用意した800食は30分ではけた。手渡される食事はかつてよりボリュームがなくなった。
財政難である。他の団体も同じような事情を抱えている。公助がないので、カンパ頼みだ。
行政はプロジェクションマッピングなんぞに現(うつつ)を抜かしている場合ではないのである。田中はそこを蓮舫氏に聞いた。
「令和6年度(今年度)は契約が終わっているので、年度内に変えることはなかなか難しいかもしれない」
「プロジェクションマッピングは期間限定で集中した方が観光インバウンドの効果が高いんじゃないか」。
「それで予算を削減し余剰を足りない部分(食料配布への援助)に付け足していく(中略)それは知事になってすぐ考えたい」
食料配布は毎週土曜日に行われていて10年も続いているが、主催者によると小池知事は「一度も視察に来たことがない」。
プロジェクションマッピングの機材が置かれ、食料を求めて並んだ生活困窮者が都庁下から「排除」されたこともあった。
~終わり~
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