歩き旅行 ① 5/23~25 自宅→戸馳島48.19km 11時間30分
戸馳島に行こう。
ぼけーっと眺めていたキャンプ場まとめサイトに無料の場所があるとあり、泊まろうと思い立った。
そもそも、歩いて旅をしようと重たい荷物(13kg)を背負い昼間歩きまわる訓練をしていた。
行く道はどんな道を歩けるか楽しみなのだけれど、家に帰る道は見飽きた道なのが苦痛だった。
歩きの疲れが野宿でとれるかも不安だったので練習が必要だった。
それでも、いきなりの野宿は課題が多い。
まぁキャンプ場なら水回りも完備されているだろうし、不審者扱いもされにくい、遠いところにあるので距離も稼げるなと決行。
朝のしたくが遅れ8時半に家をでた、お気に入りのオブジェをおがんでアクアドームを横切り3号線へむかう。
朝の散歩のマダムたちの視線が刺さる、しかしここ数週間の歩行訓練でそんな目には慣れっこ。
「おざぁす」と挨拶できる余裕。練習は偉大だ。
農道をぬけ3号線に入るとほとんど人とはすれ違わない。
左側の歩道を歩きたいのは、右側だと運転手達からの視線が気になるから。
はやくアチラへ渡りたいと身悶えするような気持ちで歩いていると堂々とリヤカーを3輪車で引く翁あり。尊敬の念を抱く。
宇土マリーナへまわる道のほうが近いとマップには表示されるが、歩道が無いのを知っていたので、松橋から不知火を通る道を選択する。
美術館、図書館 こども絵本のいえという文化施設と同列で並ぶスタバの表示に(むしろ少し前にでている)資本主義を憂いつつ柑橘類の販売所がたくさん並ぶ海沿いの道をひた進んだ。
道の駅まではしっかりとした歩道が整備されていたが、集落の間、丘になる車道には歩道がなく、歩きづらい。
10tトレーラー10tダンプがすごい速さで数センチ横を通り過ぎる。
トンネルの中で追い越されたときに、風圧で吸い込まれそうになり
「ぐわぁーっ」と叫んだ。本当に。誰にも聞こえていないことを祈りながら。
もの凄い質量が通ると普段から『死んだ』と想像してしまう俺は叫ばずにはいれなかった。(電車が勢いよく通り過ぎる踏切とかでも想像する笑)
トンネルを体験してからは、振り返り車が来てないか確認し、歩道無し区間を走り抜けることにした。
そんな強行軍も虚しく、到着まえに沈み行く夕日。
ここから先、歩道がなかったらマジで死ぬ。
歩道ありますようにと祈りながら歩をすすめた。
(幸いにもここから先は歩道があった)
到着したのは午後8時もうあたりは真っ暗でヘトヘト。
出発前には、
美味しい晩ごはん食べるぞとか、海に入れば風呂の代わりになるよねとか、波打ち際でざーってやって夜光虫の動画撮ろうとか想像していた。
しかし全く体が言うこときかず、かろうじてテントをたてて即入眠。
飯も食わず泥のように眠った。
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