消えてしまいそうだから
私は子供の頃から、
「天真爛漫な子」でした。
家族も親戚も友達も、私を形容するときには
必ずこの言葉を使っていました。
小さい時から、自分には
どうしようもなくドロドロとして、誰にも見せられない部分がある。
と思っていましたが(幼稚園に通っていた頃から感じていた記憶があります)、
「天真爛漫な子にならなくちゃ!」と思って大きくなりました。
とても楽なので。
誰かが自分を一言でまとめてくれると、世界はとたんに生きやすくなります。
しかも自分で自分なんてものがない時から
「明るく、華やかで、天真爛漫な子」
なんて説明されればそれに沿って生きるだけだと思います。
誰だってそう生きるでしょう。
それはそれで、得したこともたくさんあります。
楽したこともたくさんあります。
でもだんだん襲ってくる息苦しさや、天真爛漫なのに死にたくなる自分を
自分自身もなかったことにしようとするし、自分以外の人なんて、
気づくわけがありません。
だけれど、弱い人を見つけるのが上手い人、
弱い人を利用しようとしている人、
利用しているつもりはないが、私の性質と相まってその素質が花咲く人、
に私はある意味孤独から救ってもらいました。
替わりに自分の大事なものをたくさん渡してきました。
これを読んだ、彼ら、彼女らは、
「強制したことはない」
そう言うでしょう。
その通りだと思います。
私が、体、お金、時間、優しさ、信頼、、、
たくさんのものを自ら差し出してきたのです。
きっと私以外にもそういった性質で困っている人はたくさんいるはず。
自分がバカで、手も足も出なくて、どうしようもなくって死にたくなっている人。
でも、今晩だけでも死んでしまわないで。
私も、いろんなこと後悔しながら、恥ずかしい気持ちになりながら
今日だけ生きるから。
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