巧妙化する特殊詐欺：悪質すぎる手口と身を守るための対策

2025年2月27日 16:11

近年、特殊詐欺の手口はますます巧妙化し、誰もが被害に遭う可能性のある深刻な社会問題となっています。犯人たちは、私たちの心理を巧みに操り、言葉巧みな嘘や偽の情報で私たちを騙し、大切な財産を奪い取っていきます。

特殊詐欺の手口：巧妙な罠を見抜く

特殊詐欺の手口は多岐にわたりますが、主なものを以下に分類し、その特徴と注意すべき点を解説します。

* 息子や孫などの親族を装い、緊急事態を装って金銭を要求する手口
* 「会社の金を使い込んでしまった」「交通事故を起こした」など、焦燥感を煽る言葉を使う
* 対策：まずは落ち着いて、本当に親族からの連絡か確認する。合言葉を決めておくのも有効

* 税金や医療費の還付があると偽り、ATMの操作や個人情報の提供を要求する手口
* 「今日中に手続きしないと還付金が受け取れない」など、時間制限を設けて焦らせる
* 対策：還付金の手続きでATMの操作や個人情報の提供を求められることは絶対にない

* 未払い料金があるなどと偽り、金銭を要求する手口
* 「有料サイトの利用料金が未払い」「訴訟を起こす」など、不安を煽る言葉を使う
* 対策：身に覚えのない請求は無視し、相手に連絡しない。不安な場合は、消費生活センターなどに相談する

* 警察官や銀行員などを装い、キャッシュカードを騙し取る手口
* 「あなたの口座が犯罪に利用されている」「キャッシュカードを交換する必要がある」などと信じ込ませる。
* 対策：警察官や銀行員がキャッシュカードを預かることは絶対にない。暗証番号も絶対に教えない。

* SNSで知り合った相手が投資を持ち掛けてきたり、恋愛感情を利用してお金を騙し取る手口。
* 有名人や著名人を装い、投資を持ち掛けてくる。
* 対策：SNSで知り合った相手からの投資話や金銭要求は警戒する。安易に個人情報を教えたり、お金を振り込まない。

* 知らない番号からの電話やメールには注意する
* 個人情報を安易に教えない
* お金の話が出たら、まずは誰かに相談する

* 知らない相手からの電話には出ず、まず留守番電話でメッセージを確認する
* 不審なメッセージであれば、すぐに警察に通報する

* 特殊詐欺の手口や対策について、家族や友人と情報交換する
* 高齢者には、特に注意を促す

* 少しでも不審な電話やメールがあったら、警察や消費生活センターなどに相談する

特殊詐欺は、誰にでも起こりうる身近な犯罪です。日頃から防犯意識を高め、冷静に対処することが大切です。