![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/105170334/rectangle_large_type_2_135f7810e1652a61c550a003a8b4a1dc.jpeg?width=1200)
「映画かよ。」の解説かよ。 Ep44 パルプ・フィクション|ナチュラル・ボーン・ユマ・サーマン
2023.5.10 update
(写真は全て駒谷揚さんから提供)
3シーズン目に入っている、駒谷揚制作・監督によるYouTube短編映画シリーズ、「映画かよ。」。Ep44「パルプフィクション」が配信されている。
Ep44 パルプ・フィクション
映画オタクのミノル(伊藤武雄)は、マフィアのボス、陣内(大嶋守立)から娘のサホ(鈴木まゆ)と一緒に過ごして、楽しませてほしいと頼まれる。SNSで知り合った陣内の素性を知らぬまま一緒に映画を見に行き、ポップコーンやホットドック、チュロスなどを散々ご馳走になってしまったミノルは、陣内の頼みを断れない上、失敗も許されない。映画オタク仲間の亜美(森衣里)とその友達、美帆(竹内里紗)に女性を楽しませるためのアドバイスを仰ぐのだが…。
ナチュラル・ボーン・サーマン
【ここからネタバレ】
「パルプ・フィクション」では殺し屋のヴィンセント(ジョン・トラボルタ)がマフィアのボスが不在の間、その妻、ミア(ユマ・サーマン)の面倒をみることに。そのわがままな行動に終始振り回されるわけだが、こちらではミノルがマフィアの娘、サホに振り回される。「映画かよ。」らしく、「グレムリン」ばりに三つの禁止事項(深夜12時以降食べ物を与えない、フットマッサージをしない、三つ目は紙をなくしてミノルも覚えてない)まで付いてきて、なかなかハードルが高い。
![](https://assets.st-note.com/img/1683646657166-nVLfY6xLzB.jpg?width=1200)
待ち合わせの場所に現れたサホは、いきなり「ミノル」と呼び捨てにし、見るからにわがままそうな雰囲気で、勝手にどこかへ向けて歩き出す。美帆からは、映画の話はするなとアドバイスされたが、どうやら父親の影響か、映画好きらしく、映画館に行くことになって一安心。しかし、美帆からのアドバイスがアダとなって、ミノルは最大の危機に陥ることになる。
実はサホはEP 21 ノマドランド、EP 34 ミッドナイトクロスに出演している。そう聞くと、「あー、あのときの」と思い出すが、張られた伏線が膨らまされて、きちんと回収されるあたりは、「映画かよ。」ユニバースの楽しさだ。
今回の見どころはなんと言っても、サホ演じる鈴木まゆの魅力に尽きる。白いシャツにスタイルの良さが際立つ黒いパンツといった衣装や艶のある黒髪に前髪をそろえた髪型、クールな表情とわがままな言動、時折見せる愛らしさと、鈴木が醸し出すナチュラル・ボーン・ユマ・サーマン感なくしては「パルプ・フィクション」は成立しなかっただろう。
![](https://assets.st-note.com/img/1683646742203-5bLwN7iIb9.jpg?width=1200)
クリエーターの駒谷揚監督にサホ、というか鈴木をあえてユマ・サーマンに寄せたのかと聞いたところ、前2回で小さい役ながらもインパクトを残した鈴木を中心にしたエピソードを書こうと思っていたそうだが、そこで思いついたのが、「パルプ・フィクション」だったということで、意図的に寄せたわけではなく、鈴木の存在感が監督の脳を刺激して今回の脚本を書かせたとのこと。
ここまでキャラ立ちした役柄だけに、「映画かよ。」での再登場はあるだろう。また、すでにいくつもの映画作品に出演している鈴木のこれからの活躍も見逃せない。
「映画かよ。」のリファレンス
駒谷監督はこんな人↓
「映画かよ。」に関するレビュー↓
トリッチさんによる
「カナリアクロニクル」でのレビュー
Hasecchoさんによる
「映画かよ。批評家Hasecchoが斬る。」
YouTube「映画かよ。」のコミュニティーページで展開
おりょうSNKさんによる
ポッドキャスト「旦那さんとお前さん」
いいなと思ったら応援しよう!
![田中真太郎|Shintaro Tanaka|TANAKA MEDIA LAB](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/17012521/profile_5a9716e3c97b708e0b25266ec920f5aa.jpg?width=600&crop=1:1,smart)