田舎のギャップ
朝起きてふと思った事。
関東圏から嫁いできて、
最初にびっくりした事を書きます。
「共働きだから可哀想」
「大学へ行かせる貯金はしていない」
「〇〇に居たでしょ?車のナンバーでわかったよ」
これらはこちらへ来て半年以内に
山口で出会った人に言われた言葉です。
自分の考え、意見が田舎の大半だからと
それ以外の価値観の人を受け入れられない
視野の狭さに、愕然としました。
共働き家庭の事は
自分の実家をみて育ってきた事もあったので
初めは自分の意見を述べていたのですが、
それを否定される事が多くて
聞き流すようになってしまいました。
また、地元に残っている人達は
ほとんどみなさん高卒で、
たまに専門卒、短大卒はいますが(全て県内)
四年制大学に行く人は少ないですし
ほぼ地元に帰ってきません。
女性で大卒の方には、2人くらいしか
山口で出会った事がありません。
約4年住んでみてです。
(そういう人は転勤族なので1年くらいで引っ越されます)
そういった事からなのか、
貯金をあまりしていない家族が多い気がします。
先の事はあまり考えず、欲しいものを買う。
ブランド物を買う、高いけど欲しい車を買う、
ちょっと無理をして家を買う。
子供が高校生になり、
急に進路相談のタイミングで
県外に進学したいと言い出した!
どうしよう、お金がない!
働かなくちゃ!というパートさんを
たくさん見てきました。
子供を1番に考えて、
子育てを頑張るのが女性の幸せと
言ってしまうくらいの人たちが
あまりに楽観的なのをみて衝撃でした。
そもそも、大学や専門学校が
いくらくらいかかるのかを知らない場合も
多いのかもしれないです。
そういうお子さんは、奨学金をたくさん借りて
自分の選んだ道だから、と進学されます。
また、車のナンバーで行動を特定される。
これもすごく怖かったです。
関東圏の私からすると、
仕事とプライベートはわけて考えていたので
たとえ職場の人と出会っても
声はかけない、詮索しないのが普通だと思っていました。
ですが、こういう事は頻繁にあります。
もう慣れましたが。
歯が痛いと言えば、
どうしたの?
どこの病院に行ったの?
あそこの先生は〇〇だったでしょ?
と質問攻めにされました。
なので、迂闊に体調が悪いと言えず
トイレで市販薬を飲んだこともあります...
心配してくれているのは百も承知で、
とてもありがたいことですし
仲良くしてくれようとしているのもわかっていて
ただ、放っておいてくれたほうが助かる。
申し訳ないけど、これが本音です。
関東圏の良くも悪くも自分次第。
一人一人が自立して考えて行動する。
困った時は頼る。
そうすれば手を差し伸べてくれる。
そういう距離感で慣れてきたけれど、
それは当たり前じゃなかったんだなぁと
思いました。
仕事とプライベートはわけて考えない。
何でも困ったら相談して欲しい!
そういう方が楽だし、助かる人もいると思います。
ですが、余りにも心配されると
私ってそんなに大丈夫じゃないように見えるのかな...と
自信を無くしてしまいます。
なので、関東圏からふらっと来た人には
そっとしておいて貰えるのが
正直1番助かると思います。
冷たいじゃないか、と思われる気持ちも
とてもわかります。
4年間山口に住んでみて、
みなさんとても優しいですし
悪気は全くないのもわかります。
ですが、声を大にしては言えなかったけれど
本当はこう思っている人もいる。
そういう風に思って貰えたら助かるなぁと
思って書いてみました。
生まれ育った環境、文化、価値観が違う人と関わるのは
難しい事も多いです。
自分の思っている正解、
してもらったら嬉しいこと、
それが相手にとっても同じなんだろうか。
一度、立ち止まって考えてみてくれたら
お互いにとって、よりよい付き合いが
できるんじゃないかなぁと考えています。