ブレてたほうがイイ写真。ブレ写真の魅力と撮り方
写真はブレていたほうが良いときがあります。ブレることでその瞬間の感動や、被写体の躍動感が落としこまれるのがおもしろいんです。
「さぁ並んで〜!撮りますよ〜!」というのではなく、自分の心が動いたその一瞬にシャッターをきる。もしくは被写体の発するエネルギーがピークに達した瞬間をとらえる、ということなのかもしれません。
この「瞬間を撮る」というのは、シャッターをきるヒトの個性が存分に影響すると思います。プロっぽい写真の撮影テクという訳ではないですが…、ブレ写真の撮り方をまとめます。
撮り方1.被写体に出会う
おもしろいものに出会いそうなところへ自分を連れて行きます。
撮り方2.その一瞬を面白いと思えるセンスを磨く
楽しめる力、魅力を見つける力は意識すれば磨けます。そしてそれらが写真に個性として現像されるのです。
撮り方3.いきなり撮る
もはや1と2ができていれば、あとは何もいうことはないです。いちいちカメラの設定を気にせず、まずは撮ってみることをオススメします。「今撮りたいけどカメラ設定が!」その焦りももしかすると瞬間を切り取る要素となるかもです。
撮り方4.被写体のスピードに合わせてみる
もし被写体が動いているとき、そのスピードに合わせてカメラを動かしシャッターを押すと背景だけブレた写真が撮れます。
撮り方5.シャッタースピードを下げる
この辺の用語がわかっている方にはもう説明不要ですが...、調整できる方は普段よりシャッタースピードの数値を下げて撮ってみると良いでしょう。
これらをやってみた結果、こんな写真が撮れました。
インドネシア・ジャカルタの低所得者住居地区でパシャり。ブレが子供のエネルギーと人懐っこさを増幅させているお気に入りの一枚です。
出張プロレスのワンシーンですが、ブレている部分があることで静止画にストーリーが生まれている気がします。
音楽ライブはブレ写真に限ります。やっぱり現場の熱狂が伝わります。
知らない人が手を振ってくれました。その瞬間をパシャり。よくみたら個性的なファッションをしています。
ブレ写真の魅力と撮り方
ブレ写真の魅力は、被写体の躍動感を閉じ込め静止画の中にストーリーを生むところです。
「ブレ」は失敗ではなく、その瞬間をとらえられた証。撮り方は、とにかくその瞬間に出会うことと気づくこと。
ブレ写真を好きになることで、より多くのヒトが自分の撮った写真をもっと好きになれるのかもしれません。