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ピザの思い出
一切れをスナック感覚で食べるもよし、みんなでパーティーするのもよしの食べ物。ピザにまつわる思い出を書いておきます。
最初の思い出は、初めてのピザ。小学校2年の私は、とにかくテンションが上がりました。ご存知のかたは多くはないかもしれませんが、アメコミ原作のミュータントタートルズは、ピザが大好きです。タートルズの真似をして「パワーバンガー!」って言いながらピザを回したら真っ逆さまに落下。母にめちゃくちゃ怒られました。ぐちゃぐちゃになったピザを泣きながら食べました。
高校生のころ、宅配ピザでバイトしました。4年ほど勤めて、任せていただけることも多くなりました。本当に多くのことを学ばせていただいたお店でした。お金が貯まり、「ニュージーランドにワーホリするので辞めます」と言ったら店長が「オレもいく!ワーホリ!先行って待ってて」って、本当にやってきました。現地で6ヶ月ほど放置していたら帰国していました。店長本当にごめんなさい。
20代後半、アメリカに渡ったときに受けた衝撃。知り合いのアメリカ人はピザの耳をたべませんでした。なぜ?と聞くと答えは「取っ手だから」でした。
結婚して子供が生まれ、妻が子供と一緒に餃子の皮でピザを作っていました。ケチャップを塗ってはスプーンをぺろぺろ、玉ねぎやウインナー、チーズなど好きな具を乗せて、最後にまた皮をかぶせる娘。
今はパワーバンガーでひっくり返すこともありません。店長もいません。取っ手も食べます。
ただそんな思い出を重ねるごとにピザが美味しくなっていく気がするのです。
Keisuke Saka