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「ともかく」が便利すぎて怪しい

「ともかく」という言葉は、とても便利です。「〜はさておき」「なにはともあれ」といった意味のそれです。

便利なものは常にその代償がありますから、私はこのままつかっていて良いのかという不安を覚えています。

例えば以下のような文章を書いてみます。

お盆前の夕暮れどき、私は扇風機をぼーっとみながら、リズム風を考案したヒトのことを想像していました。寝転がって目をつぶっていると、そよ風かと思うほど優しい風を生み出すこの機能。私をいつも心地よい眠りに誘ってくれます。ただ、不必要な機能と感じているヒトがいることも事実です。いったいどんな経緯でほとんどの扇風機に搭載されるまでの機能になったのでしょうか...。ともかく、私はリズム風のことが気になって仕方がありません。

「ともかく」でまとめると文章の締まりが良い気がするのです。その代償は何なのか?つまり、便利すぎて怪しいと勘ぐっております。

そこで、「ともかく」のメリット・デメリットついて考察してみました。

「ともかく」のメリット

・脱線しても本題にもどれる
・なんとなくサッパリとした人間性がみえる
・文章に緩急がつく
・言いたいことを強調できる

「ともかく」は、「不確かな点はさておき、まずは実行したり判断したりすること」を意味するようです。メリットとしては、文章に緩急がつく上に言いたいことを強調できるという点が大きいと思います。

「ともかく」のデメリット

・頼りすぎると脈略がなくなったり、内容の薄い文章になったりする
・乱用すると読みづらくなる
・多用すると文章の構成が同じようなパターンになる
・公式な文章では使いづらい。口語に近い気がします。

「ともかく」は、noteでいう1つの記事に1回使うかどうかくらいにしないと、いつも同じような文章構成になってしまいそうです。なにごともやり過ぎはよくないです。

なにが言いたいかというと

「ともかく」という言葉は、その便利さゆえに代償があると勘ぐりました。しかし適切な頻度で使えば、一つの文章表現テクニックとして重宝しそうです。言葉のプロの方からしたらどんな立ち位置の言葉なのでしょうか?もしご存知の方いらっしゃったら聞きたいものです。

ともかく、便利なものは使用しがちです。でもその代償をしっておくことが必要だと思います。コンビニ、電子レンジ、スマホ、パソコン... 私たちはいつも代償を支払い続けています。その便利さの先に何が待ち受けているのか、たまに不安になったりするのです。

おしまい。

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