ナノ・ユニバースが提案する「New ON STYLE」について
あまり、仕事の裏側を話したことがなかったのですが、
最近、僕が手掛けている仕事について、共有をさせてください。
何か、読んでくれた人のヒントに参考になる部分があれば幸いです。
はじめに
今日、noteに書きたいなと思ったのは、
昨年の春から始まった「New ON STYLE」(オンスタイルの新しい定義を作る)
https://store.nanouniverse.jp/feature/nos/
というナノユニバースが、働く人向けのウエアとして立ち上げたプロジェクトについてです。
元々は「今の時代、ネクタイ・Yシャツ・革靴は着る機会が限られてきたし、スーツにTシャツ・スニーカーを定着させたいよね」みたいな会話からでした。
チャレンジしたかったこと
ナノユニバースもカジュアルウェアを担うブランドとして、
「スーツに関わる、カジュアルな着こなしの文化」を作りたかったので、
いろんな方面から、これにチャレンジしようと思ったのが昨年のことです。
ただ、スーツにTシャツ・スニーカーと言うコーディネートの人は
既にいるのに、広まっていないことには何か理由があるだろうなと感じていました。
アンコンの肩にパッドなどが入っていないスーツは既にある。
コーディネートも既にある。
雑誌でもよく取り上げられている。
なのに、一部の人からは広がってない。
おしゃれに興味がない人こそ、このコーデを試してほしいのに・・・
いろいろ考えた末に気づいたのは、
コーディネートはあるものの、どこに着ていって良いのか
「具体的なシーン」がわからない状況だったのかなと気づきました。
例えば、身内のお祝いでも、スーツにネクタイ・Yシャツ・革靴を着ていれば外さないと思っている人が多いと思いますが、
せっかくの身内の会なのに、ちょっと重すぎる。
社内で会議がない時、運動会、ひょっとしたら将来的には披露宴みたいなシーンでもこのコーディネートは通用すると個人的には感じていました。
ただ、「こういうシーンには着ていっていいんだよ。」と言う
お墨付きのようなものが足りなかったのかなと気づきました。
「シーンの提案」はどのようにしたらいいのだろうか。
また、悩みが増えました(笑)
発想の転換
スーツの新しいシーンについて考えていた時に、ふとあることに気づきました。
自分自身、スーツにTシャツを定番として着ている中、
ずっと、ジャケットの裏の首が当たる部分の皮脂汚れが気になっていたんです。
シャツであれば付きにくいのですが、Tシャツだとかなり汚れることに気が付き・・・
シャツのようにジャケットは毎日洗えないし、
襟裏の汚れだけのためにジャケットを週1でクリーニングも出せないし、、、
気が付いたときに部分洗いをしていたのですが、正直、面倒でした。
ハイネックやタートルネックを着れば、もちろん汚れは付かないが、夏は暑い。
ということだったら、ネックのリブの後ろだけを高くして
正面から見たら普通のクルーネックを着ているように見えるデザインできないかなと思ったんです。
「そうか。スーツの下に着るためだけのTシャツを作ることができたら、
ジャケット×Tシャツと言う着用シーンを世の中に伝えるためのフックに
なるかも知れない」
ジャケTの誕生
善は急げと思い、すぐに生産担当に連絡をして、
言葉とつたない絵で伝えサンプルを作ってもらいました。
初めは、担当者に「ちょっと前例もないので後ろだけ緩やかに上がっていくのをリブでどう作るか考えてみます」と言われ、難易度が高そうな雰囲気を感じました。
ものづくりを知らない僕からしたら簡単に作れないの?といった感じたのを覚えています。(笑)
試作を繰り返し、3回ほど修正をした後に「ジャケT」が誕生しました。
(先行予約が1ヵ月から1週間になったのは今となっては笑い話です。)
そこから、開発に2ヶ月。
特急案件でした(笑)
こちらがその「ジャケT」です。
https://store.nanouniverse.jp/jp/g/g6681124029_r1010_y030
ほぼ、初めて手掛けた商品企画だったのですが、
お陰様で「ジャケT」は非常に反応がよく、1万5000枚もの売上を記録する事ができました。
ビジカジを推進
ちょうど、コロナに突入したタイミングで、
リモートワークでのビズカジの浸透度が、企業によって違うと言う話を耳にしました。
「ジャケット×Tシャツというコーデはリモートワークの時にこそ、
最適なのに、もったいない。」と思ったのを覚えています。
ビジネスカジュアルをもっと許容する空気感が作れないだろうかと感じ、
プロモーションの切り口にさせていただいたのが
「#本当の変化はこれから_」と言う企画です。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000227.000017673.html
ナノユニバースだけでなく、
・アカツキさん
・オルビスさん
・コクヨさん
・三井住友カードさん
・NewsPicksさん
という様々な企業にもご協力を頂きまして、無事に大成功。
そして、ジャケTは、半袖Verでの夏での展開をすることができ、
嬉しいことに夏の売上も非常に好調な商品とすることができました。
ジャケTの成功を経て、次はジャケTに合うスーツも展開することとなり、
そのテーマを「New ON STYLE(新しいオンのスタイル)」と言う
着用シーンを明確にしたテーマで打ち出していくことになるのですが、
その話はまた、別の機会で記事にさせていただきます。
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