究極の99℃状態
組織、またはそれに所属する個人に
必要なものは何か?
この問いに対する答えは
無数に存在すると考えている。
その内の一つとして捉えてほしい。
○組織の三態
現在コロナウイルスの影響により、このような状況に立たされ、組織、チームについて考えたときに、それらは三つの状態になりうると考えられた。
一つ目は、組織として停止している状態。一人一人が行動していない状態。組織の人間を水分子と置き換えた場合、いわゆる氷状態である。
二つ目は、組織内で一人一人が行動している状態。いわゆる水状態である。
三つ目は、組織内そして組織外にも幅を広げて行動している状態。いわゆる水蒸気状態である。
ある選手は直接的に組織として動けないこういった状況の中で、組織内でうまく行動できていない状況にいる。氷状態である。
一方、ある選手は組織内に限らず、他大学、他部活、様々な人とオンラインMTG機能などを駆使して、話をし、日々学び、刺激を受けている。水蒸気状態である。
そこにどのような差があるのか。
そう。"熱量"である。
ここでいう熱量は、「もっと人として、組織として成長したい。」「この組織を良くしたい。」などと考え、行動、努力を重ね続けることである。
氷→水→水蒸気へと変化する際に熱が必要であるように、組織、個人の成長に必要なのもそれぞれの熱量なのである。
○水蒸気問題と歩幅調整力
しかし、難しい点が一つある。
水蒸気状態が続くと組織としてまとまりがなくなるという点である。
外向きの行動ばかりになり、組織内での行動が疎かになってしまうという状態になりうるという事である。
ここで重要なのがリーダーの存在であり、自分が最近大事にしている、歩幅調整力であると考える。
多方向に向かっているベクトルを、組織の目的、目標へと、一つにまとめる力。
そして同じ目的、目標に向かって、同じ熱量、同じスピード感で進ませる力である。
時には水状態へと戻さなければならないのだ。
組織としての究極は、99℃状態なのではないだろうか。
組織の中では常に一人一人ができることを探し、考え、活発に動き、ときには1℃組織の熱を意図的に上げて、他方面からのアプローチもする。
そしてまた下げる。
その状態こそが、組織の成長、個人の成長へと繋げ、より良い方向に進んでいくのではないかと考えた。
言葉で言うのは簡単だ。
だからこそ、まずは自分が99°C状態を見せ続けたい。