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作品とは?(作品の作り方)

これから作品を作りたい人へ、おススメするノートです。

私は、情報系の大学で教えていると、
”作品の作り方”がわからない学生が大半です。

私は、美大を出ていることもあり、作る訓練をしてきたので、
作品を作ることに関して、あまり抵抗はありませんでした。

課題やテーマを出しても、全然作れません。
しかし、学生ができることもあります。

・参考のマネをする
・自分が興味があるもの、好きなもののマネをする

学生は、提示した参考のマネをすることは出来ます。
あと、自分の興味があるもの、
たとえばアニメやゲームのマネをすることも出来ます。

でも、作品というとほとんどの学生が手が止まります。


私が考える作品とは、

・アイデンティティがある(個性)
・オリジナリティがある(独創性)


アイデンティティとは?

自分のことです。
言い換えると、自分がどんな要素で出来ているか。
人は、育った環境も経験も興味も違います。
国籍、出身地、母国語、家族構成、趣味、スポーツ、音楽、、、、

なぜ、あなたは、こんなものを作るの?と質問されたときに
どう答えれますか。

一番簡単な答えは、それが好きだから!です。
じゃあ、なぜ好きなの?と、どんどん自分のことを掘り下げていくと、
自分と作りたいものとの関係性を確認していくことになります。

もちろん、どんどん手を動かしていき、モノを作っていくことから、
作品が出来ていくこともあります。でも、その中から、自分の趣味性やある作家・作品への憧れとかが、無意識に含まれているかもしれません。

オリジナリティとは?

いきなり、まったく新しいものを考えて作ることは難しいです。
まずは、マネをすることがから始めてOKです。

過去の作品に影響を受けているが、
この部分は自分自身が新たに考えて追加したところだ!
と言えたら、それは作品の第一歩だと思います。

参考にした作品と自分の作品の違いが、つまりオリジナリティなので
その違いを意識し理解することが大事です。

まず、作品を作る場合は、

・好きな作品、気になる作品を見つけて、マネをする
・マネをしても、まったく同じにならないので、あまり気にしない
・アイデンティティやオリジナリティになる要素を追加する、見つける

いま、便利なツールが無料や安く手に入るようになって、
インターネットで、情報や技術もすぐに調べることができます。

マネをしても、まったく同じにならないので、
あまり気にしない


マネをしていく中で、作り方の学びはたくさんあります。
そして、技術、知識、道具が違うので、まったく同じにはなりません。
だから、あまり気にしなくても大丈夫。

もし、作ったモノを、発表する場合は、
参考にした作品を尊重するのは大事!
マネした経緯は説明する。

・パクリと言われて、良いことはない。
・制作の経緯は、ストーリーとして、評価の一部になる。
・アイデアを盗むことで、利益を得ようとすれば、非難される。
・美術、デザイン、youtube、Twitterなど、その業界やツールによって、
 創作することのルールや価値観が違うことを理解する。

作品の作り方の続きを紹介する予定です。デザインや工学にまで、適応できるとは思いませんが、ひとつの考え方として、紹介しました。

当然、大事な要素は、アイデンティティやオリジナリティのほかにも、
新規性などありますが、それを考えるのは大学院に行ってからで十分です。

次のノートでは、具体的な例を出して、
作品の作り方の続きを紹介する予定です。

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田中健司
メディアアートやプロジェクションマッピングが専門。アートやデザインなど、作品や作ることについて書いていきます。