温めてはいけない袋もある

カップラーメン。
そもそもは「お湯を注いで3分待つだけ」という手軽さがウケていたわけだ。
鍋や食器を汚さず、お湯を注ぐだけという手数の少なさがウケていた。

しかし、しばらく経つと人々は「より美味しく」「より多くの味のバリエーション」を求めるようになる。
その声に応えるように、メーカー側も新しい商品をどんどん世に放つ。

その中でもエポックメイキングな出来事だったともうのは、日清ラ王の登場だ。
生麺を湯せんして湯切りしてスープ用で改めてお湯を注ぐ、ラ王の登場は衝撃的だった。
そのおいしさは確かに衝撃的だったが、味のクオリティを求めるあまり手数が増え出したのはそのあたりからなんじゃないかしら。

僕自身、熱心なカップラーメンウォッチャーなわけではないのでその後の細かな変遷はわからないけれど、一旦手数が行きすぎてこれじゃ本末転倒だよなってことで「許せる範囲」での手数に戻った印象。

やがて「許せる範囲」の手数として、付属のスープやタレが二袋に分けられており、一つはお湯を入れる前に、残りはお召し上がりの直前に入れるスタイルが定番化した。
そして、お召し上がりの直前に入れる方の袋はフタの上に置いて温めておくのが常識となった。
最初は「お湯を注いでただ待つだけじゃなくて、後入れのタレの袋を温めている時間でもあるのだ」と思うと、無駄な時間が一つもないことに感心していた。
次第にその手順にも慣れて、後入れの袋があったら何も考えずにとりあえずフタの上に置いておくようになっていた。
そういうふうに調教されたと言っても過言ではない。

という経緯を踏まえて。
添付の画像をよく見てほしい。


「フタの上で温めないでください。」

それは無茶だよ、日清さん。
長い年月かけて少しずつ「付属の袋はノータイムでフタの上に置く」と調教されてしまった僕達は、急にそんなこと言われたって、、、ねえ?
それは無茶ってもんだよ、日清さん。

お湯を注いで、付属の袋をしっかりフタの上で温めて、開封する瞬間に「あれ?これって粉チーズだよな?温めちゃダメなんじゃ、、、って、書いてあるーーーー!!!」

ってなりました。

これからはフタの上で温めてはいけない袋もある。という思考を持ってカップラーメンと向き合うことになる。
手数が増えちまったなァ…。

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