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LALALAND 夏の定番曲


ラ・ラ・ランドは2016年公開のあまりにも有名なミュージカル映画だ。
ミュージカル映画が大好物な私はロードショーで観に行き、「劇中にいきなり役者が歌い踊るなんて不自然だ」とミュージカル否定派だった夫を宥めすかして映画館に連れて行き、「誘ってくれてありがとう」と感謝されたくらいの名作。何度もオーディションを受けては落とされるミアの感じが、あまりにも氷河期世代に刺さる内容だったらしい。

冬の出会いから秋の別れまで、約1年間のミアとセブのロマンスを西海岸の美しい青空とともにスクリーンに「これでもか!」と詰め込んだ映画です。

衣装も脚本も演出もキャスティングもすごいんですが、中でも劇伴が、観客をその世界に没入させるものすごい力を持った曲ばかりで、
夏の章でsummer montage は「おつきあいし初めってこうだよね!」って皆んなが懐かしい気持ちになる、夏のデートを全力で楽しむ二人がコマ回しで流れる場面の劇伴で、明るく楽しい曲。楽しい時間は体感すごく短くて、心に刻まれるの。

恋人同士となったミアとセブが過ごす夏のシーンで使用される、キャッチ―でアップテンポなジャズ・ナンバー。

結ばれた2人が幸せそうにデートするシーンがダイジェストで描かれ、やがてライトハウス・カフェでセブがジャズ・ピアノを演奏し、ミアが踊るシーンへと繋がっていく。

Movie Skoop!より

私が何度観ても泣いてしまうのはAuditionという曲が流れる売れる前の最後のミアのオーディションのシーン。
いい年をした叔母が姪の自分としょっちゅう遊んでくれたという思い出話の冒頭から、もう「世間と折り合いのつかない大人」の匂いがぷんぷんして、やばい泣くかもって思ったことですよ。

She told me:
“A bit of madness is key
To give us new colors to see
Who knows where it will lead us?

彼女は私に言った
「少しの狂気が重要よ
それがあれば新しい色を見つけられる」 
「明日は誰にもわからない、だから夢追い人が必要」

ララランド 



この歌を映画館で聴いた時、私は以下のように感じました。

我々の住む世界が変化し続ける限り、今「普通」とされているものと違う視点や考え方を持つことは、変わりゆく世界の中に組み込まれているんだと。はみ出してるわけじゃないんだと。

2016年公開で、あらゆる配信でいつでも観られる映画。また観なおしてみませんか。
新型コロナウイルス流行や、地政学上ここしばらく来なかった危機(ウクライナ・ガザ侵攻)を挟んで同じ映画を観ると、また何か新しい気づきがあるかもしれません。


#夏の定番曲

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