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Photo by
vividaiaiai
ノーマ・ジーン / イノセントガール
"I am selfish, impatient, and a little insecure. I make mistakes, I am out of control, and at times hard to handle. But if you can't handle me at my worst, then you sure as hell don't deserve me at my best."
私はわがままで、せっかちで、少し自信がないの。ミスもするし、自制を失うし、ときどき扱うのに大変よ。だけど最悪の状態の私を扱えないようなら、あなたは最高の状態の私といるのにぜんぜん相応しくないわ。
マリリン・モンローには、マスコミ向けに戦略的にリリースした数々の名言が残されているけれど、私が1番心に刺さるのはこの言葉だ。
極端な考え方をしてしまう、過度に感情の起伏が激しいなどの特性(境界性パーソナリティ障害)を抱えていたのではないだろうかと後年分析される彼女であるが、「だからどうした」とちょっと思ってしまう。
自身にメンタルの課題があることを彼女はとっくに知り尽くしていたのが、この名言でもわかる。
私を私のまま受け入れて、愛して。ちょっと厄介だろうけど、慣れて。最高の私も見せてあげると、彼女があのチャーミングな声でささやくのが聴こえる気がする。
露出の多い衣装や、セックスシンボルになった容姿がまず先に話題になる彼女だけれど、出演している映画で見せる細かい表情の演技や、踊り、ギャップのある低い声、たくさん印象的な最高を持った人で、表現者としての望みはたくさんあったのだ。
厄介な人とラベリングせずに、最高の瞬間を堪能してくれる人と一緒にいられたら、よかったのに。