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#29 どうしゆうが?/しげるんThird Lifeの旅7(高知編1/2)

 「どうしゆうが?」という高知弁は
・どうしてる?
・元気にしている?
・どのようにやってますか?
って時に使います。今回は「おいおい、そんなんじゃダメだよ」って感じに使ってみました。

🔶高知朝市に見るコミュニティーの重要性
 高知の朝市を散策しました。交わされる土佐弁の温かさに癒されます。約300年続く理由が何なのかが気になり、思いを巡らせました。
まずは「生活市」として経済の循環が基本にあって、人々の暮らしに密着した市として栄え、生鮮品を中心とした生産者と消費者の「顔が見える」コミュニティがその根本にあるのだと思います。その後、観光の要素が加わって、長きにわたる賑わいにつながっているのでしょう。
 今回触れたいことは、最近全国各地で頻繁に行われている「マルシェ」や「マーケット」などの賑わい創出のイベントとの比較です。
実際に、私が訪れた日は「土佐のおきゃく」という観光キャンペーンが始まっていて、朝市と隣接した通りで音楽イベントやマーケットが開催され、賑わっていました。
 最近のマーケットにも簡単なヒアリングですが、2種類あるようで、
(1)洗練されたプロデュースのもとで商業ベースに乗った形で開催されるもの
 ①当然のことながらお洒落で洗練されている
 ②出店料も比較的高く、来場者は少々高価な商品も買い求める
 ③全体的な雰囲気も含めて商品化ができている
 ④サービス提供者=事業者と消費者=受益者の関係性が成り立っている

(2)地域の活性化への思いから集まった人たちによるボランティアベースで開催されるもの
 ①それなりに若者目線の企画になっている
 ②出店料は比較的安価に抑えられ、補助金などを得ながら運営している
 ③趣味やサークリ活動の人たちの出展も多く、収益性よりは活動の発表の場として活用している
 ④賑わいを楽しむ空気感が場を保っている
などが双方の特徴的なポイントかと思われます。

ただ、これらのマーケットに欠けているものがあるように思えてなりません。単なる、売り買いの場でもなく、賑わい創出の場でもなく、どのようにコミュニティを創出していくのかが鍵と思います。古くから続いている「市」は長い年月をかけて、コミュニティをつくって来ていると思うのです。
イベントはあくまで非日常であって、どのように日常に溶け込ませていくのか。
「おまん、どうしゆうが?」という高知のおんちゃんの言葉が「イベントの繰り返しでは長続きしないよ」という警鐘に聞こえてなりません。

次回は、しげるんThird Lifeの旅8(高知編2/2)です


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