記録_11_18_fri_2022

2150///記録//ぐりとぐらが中央に描かれた時計で時間を確認します。/中山道沿いの福音館書店本店の時計、0720から0730であれば基本的に首尾よく進んでいる証拠です。/晴れた平日の朝には必ず立ち止まるワンカット。/時計を確認したら水を一口含みます。/さて、と一息ついてそのまま中山道を南下、千石駅前の交差点を左に曲がって白山通りに入ります。/

朝の白山通りをとても気に入っています。/東に向かってひたすら進み続ける通勤経路、よく整備された街路樹が朝日を適度に遮ってくれる。/自転車には到底追い付けない速さで車が横切る中山道とは打って変わって人は少なく、通る車も多くはありません。/洋菓子屋、個人経営の飲食店、古参であろう様々な個人店などで、けばけばしい店が一切無くこざっぱりとしている。/心地よい通りを心地よい速度で自転車をこぎます。/

白山駅の改札口の周辺に大きめなスーパーや飲食チェーン店があり少し賑やかです。/大学や高校も近いので道行く人は通勤の人だけでなく通学の人も入り乱れます。/白山上の交差点、白山というだけあって少しだけ登ったところにある交差点。/水をもう一口飲みます。/冬はわからない形で身体から水分を奪う。/給水無しでそのまま上野駅まで自転車をこぐと唇も喉も痛いぐらいにパサパサになります。/

白山上から本郷弥生交差点までの数百メートルは全力で自転車をこぎます。/後先考えません。/後先は考えてあるからこそ、後先考えずにこぎます。/交通法規は守りつつ、ただ全力で。/全力でこぐ最中、自分の呼吸が自分の身体が必要としている酸素の供給量に追いつかなくなっていく感覚を味わいます。/細胞の一つ一つが布団の圧縮袋の中で掃除機に空気を抜かれるような感覚です。/白山上で168cmだった私が、本郷弥生の交差点では165cmに縮んでいる気がします。/本郷弥生の交差点に至る頃には息も絶え絶え、これから仕事であることをかろうじて覚えていられる状態になっています。/

必要な習慣を作るという行為は全て持続性、持久力を必要としますが、瞬発性を必要とする局面も人生の中にあるであろうことは想像に難くありません。/今まででは想像出来ないような持続力を感じる習慣が出来上がっている昨今、そろそろ瞬発力でもつけようとしています。/(筆舌し尽くせない)それが必要としてこそ、と思いながら。///2246

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