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記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
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最近みた映画のレビュー2

映画の感想

ネタバレあり

・さかなのこ

のんさんもさかなクンも好きなのでやった~!というお得な映画。のんさんは本当によい女優さんですね……!

さかなクンのゆるめの自伝的作品として見ていたらそうそう真っ直ぐに描かれてないし、さかなクンが不審者として登場するのでかなりの戸惑いがあります。基本的にいいひとばっかり出てきて笑いも多いです。柳楽優弥さん演じるヒヨがよすぎて友情いいですね…!!って気持ちになります。

これを見てもさかなクンの人生はよく分からないけど、そんなことどうでも良くて今でも人を幸せにしてる人なのだろうと感じる温かさがありました。

・スター・ウォーズ エピソード9
スカイウォーカーの夜明け

スターウォーズ全部見たんですけど、語れるほどちゃんと覚えてなくて……すみません。エピソード9の感想だけ。
週刊少年誌連載の漫画のラスト10巻を映画二時間にまとめてしまったような感じがします。ちょっと詰め込みすぎで急いでいる感じがしました。
これほど大きくなってしまった物語と宿命に対し気持ちよくまとめる方法ってないような気もします。お疲れ様でした。

・大人の事情Perfetti sconosciuti 
(オリジナル・イタリア吹き替え版)

月食のルナティックにより自ら秘密を暴露していく大人の会話劇。強い女性陣と胡散臭い色気のあるイタリア男達が個性豊かに喋りまくります。ベラベラ話しまくる脚本が大好きなのですがその中でも高速会話スピードでした。

各キャラクターの行動原理と発言、屈指の名優達が織りなす演技が素晴らしくまるでそこに生きている人々のよう。キャラクターが練り込んである脚本の出来が素晴らしいのはもちろんですが、演技も見事というしかない。一応コメディというくくりなんですが相当えぐい問題に切り込んでくるので恋人と見たらヤバい空気になってしまいます。ペッペという最萌えキャラクターが最後まで愛しく大好きです。

・鉄コン筋クリート

冒頭から生命力のある街並み、駆け巡るキャラクターとカメラに心を奪われてしまいました。贅沢な作りでどうやって作っているのかため息が出てしまいます。

軽快に飛び回る魔法のようなシーンから、次第に彼らの逃れられない境遇と重力が呼応して重い体を引きずる描き方がすごかったです。ファンタジーとリアルの配合が絶妙で、シロが暴力に晒されるシーンの絶望がハードすぎて……救いがあってほっとしました。

キャストも良かったです!純真で神がかったシロ役の蒼井優さんはもちろんのこと、切迫する生き方しかできないクロ役の二ノ宮くんも名演でした。テンションが上がります。

・映画版「映像研には手を出すな!」

原作とアニメの出来が素晴らしかったのでまったく期待していなかったのですが、実写版の映像研とても良かったです!

ちょこちょこっと映画オマージュが入るのも楽しいのですがキャラクターがとても活き活きしていました。キャスティングに愛があり、個性的・実力派若手俳優の見本市のように輝いていました。ロボ研メンバーみんな好き。金森氏が麗しくかっこいい~~~!!!私はこの世界線でも金森氏をまた好きになってしまう!!

惜しむべくはこれだけ監督とキャストが頑張っているのに……隠しきれない低予算感ががが…


・機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ

ガンダムを継承し、新たに挑戦していくという気骨に溢れていました。戦争の恐怖と恋愛パートの悲壮さが互いに魅力を引き出しながらつむがれる物語。よい……!

・映画「空の青さを知る人よ」

このチームの映画は眩しすぎて直視できないタイプなので、怯えながら鑑賞しました。
故郷と家族の重さ、夢と現実。失ってもう取り返しがつかないものへの様々な哀愁と未来への憧れ。ロックに乗せてすべてを解き放つ映画でした。あいみょんさん!!好きだ!!

太眉毛ショートカットのあおいが可愛すぎる!まつげの奥から伝わってくるシャイさと勝ち気さが同居した目、ベースを弾く姿がフェチくてとてもかわいい!

・1917 命をかけた伝令


兵士が伝令を届けるまでをワンカット風に仕上げた映画。
伝令を受けてから自部隊を抜けるまでの長い長いを塹壕を歩くシーンから圧巻でした。道の先に何が待ち受けているが不明なことがこれほどまでに恐ろしいとは……どこに敵がいるのか、罠が仕掛けられているのか分からずゲームを彷彿とさせます。出会う人間が全て敵とは限らないことも恐ろしさを倍増させます。


遠くから目視した人影がこちらを確認し、走り寄ってくるシーンは寒気がするほど最高でした。

かなりグロいので心臓が悪い方にはオススメできませんが作画参考になるシーンのオンパレード。ワンカット風ということで臨場感と緊張感が凄まじいのですが重いだけではなく、エンタメの比重が強く豪快な作品です。


・映画HOKUSAI

波瀾万丈で濃い北斎の人生がかけあしダイジェスト版みたいになってしまい少し物足りない感じでした!でも全体的に北斎愛がにじみ出ていたのとビジュアルのかっこよさがGOOD!

青年期の北斎爽やかで好青年でした。まともだし意外にちっちゃい悩みを抱えていて人間くさくて共感。老年期を演じた田中泯さんの怪演がいつまでも印象に残る映画でした。画狂老人卍のイメージはこの方になりました。



・100日間生きたワニ

漫画が更新される当時のTwitterのハラハラドキドキを知っていたので「どうやってこれを映画にするんだろう……」という大いなる不信をもって映画を見ました。

四コマ漫画を再構成した前半が終わり、後半のカエルくんのオリジナルパートから巻き返しがすごかったです。みんなが誰かを失ってしまって埋められない大きな穴があって、でも人間関係も日々も続いていく。不自然にぽっかり空いた穴と過ごすリアルな日々が丁寧に綴られていました。

カエルくんの空気が読めない感じがかなり身につまされますね。彼が出てきてから、ここからが本番って感じのいい映画でした。


・竜とそばかすの姫

「美女と野獣」オマージュであり、すずが単身彼を助けに行かないといけないということは理解できるのですが、「48時間ルール」の大きな誤解はどうにかならなかったんでしょうか。

エンタメとしては歪な形を取っていますし好きか嫌いかで言うとあまり気持ちの良い物語ではないのですが、もうここまでやるならエンタメを振り切って捨てて、何も持たずに突っ走ってくれよという気もします。もっともっとアンモラルになってほしいという願いすら出てきます。もっと偏って欲しいしもっと孤独であって欲しい。脚本家をたてず全部一人きりでやる、作家性の濃度をもっと濃くしてくれ……!!

細田監督の作品が地上波放映になると作品への批判とは思えない憎悪・監督の人格批判や家族観の批判が大量噴出しますがそういうのが良くないって話しですよね。あの映画にはほとんど正しいことってないけど、作品では無く発信者の人格を叩くのはよくないよねってのは私も正しいと思います。

・メアリと魔女の花

「エヴァの呪い」ならぬ「ジブリの呪い」が強烈に強い作品でした。これ感想が難しすぎて……
追われるシーンの緊迫感が良かったです。

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