『ピースオブケイク』のような世界を体験してみたかったな
この間、映画『ピース オブ ケイク』を見た。
『ピース オブ ケイク』はジョージ朝倉さん原作の恋愛漫画である。もともと漫画は読んでいたのだけれど、映画はすっかり見逃しており、アマゾンプライムビデオで先日発見してようやく見れた。
詳しいあらすじはググってもらうとして…ざっくりいうと「恋愛も仕事も、流されるまま、なんとなく生きてきた梅宮志乃(25歳)の姿を描いた作品」である。
20代のリアルな恋愛模様が描かれていて、「おい、志乃ちゃんしっかりして〜!!!!!」という部分もたくさんあったのだけれど、もともとジョージ朝倉さんの作品が好きな私にとって『ピース オブ ケイク』は結構お気に入りの作品なのである。
なんていうか、あの甘く、だるい、湿気のあるような世界観が好きだ。
きっと私の世界には起こりえない世界観だからこそ、強く惹かれてしまう。
「もうそんな人と関わらなければいいのに〜」「しっかりしなよ〜」という言葉が口から出てしまいそうになるんだけど、同時に志乃ちゃんが店長に恋している様子に「いいなあ」と思ってしまう。
「私にはもう、あんな風が吹くような出会いはないのだろうか」(志乃ちゃんが隣に住む店長に恋に落ちたときに風が吹いたのだ)
「もっと、バカみたいに恋愛しておけばよかったな」
「真面目すぎたかもなあ」
まだそんな悟りを開くには早すぎるけど、ジョージ朝倉さんの作品を見るたびに思ってしまうのだ。
ああいう世界を「一度でいいから体験してみたいな」と思えるリアルさを描くのってすごいよなあ…。
漫画や映画の力に、改めて圧倒された気がした。
私もいつか、「こんな世界を体験してみたい」「こんな世界は絶対に体験したくない」というような、リアルさが出る世界観を描いてみたいな。
最後まで読んでいただきありがとうございます!短編小説、エッセイを主に書いています。また遊びにきてください♪