ゆるくともに暮らす
こんな暮らし方ができたらいいな。
大きなお部屋がいっぱいある古いお屋敷か、古い団地アパートか、古い文化住宅群か、そんなところにみんなで住む。
できればお屋敷がいい。
で、みんな、自分ができることをして一緒に暮らす。
たとえば、引きこもりだったら家中のお掃除とお洗濯を一手に引き受ける。
お店を始めるほどじゃないけど、お料理が好きな人はごはんを作る。
毎朝、コーヒーを好きな人が淹れたコーヒーと、パン作りが好きな人が作ったパンの焼けるにおいで、みんな目覚める。
鶏を飼育している人が拾ってきた卵でそれぞれ卵料理を作り、お菓子作りが得意な人が畑している人の作った果物で作ったジャムを出す。
出勤する人は車に乗り合わせて仕事へ。
出勤しない人はリビングでパソコンを開き、打ち合わせのある人は自分のお部屋でパソコンを開き。
お昼の時間には、家にいるメンツでお素麺ゆでたり、キュウリを切ったり、薄焼き卵焼いたり。
夕方、畑をしている人が収穫したお野菜をキッチンに届ける。
それを見て、お料理する人はメニューを決め、手の空いてる人たちで買いものに出る。
ティッシュペーパー、トイレットペーパー、洗剤。
お肉、調味料、出勤する人に持たせるお弁当用にちくわ。
ネコたちのカリカリがなくなってきたからそれも。
今日は日本酒ソーダ割りでも飲もうかと、炭酸水もカゴへ。
お料理する人、お手伝いする人、取り込んだお洗濯ものをたたむ人。
残っている仕事をしながら、ネコをなでる人。
段々といいにおいが家中に広がる。帰ってきた車の音が聞こえる。
「ごはんできたよー」
自分のお部屋にこもっていた人も集まってくる。
お皿を運び、お箸やグラスを並べる。
冷蔵庫から出されて汗をかいた4合瓶から日本酒を注ぎ、隣へ回す。回ってきた炭酸水を入れ、また隣へ。
飲まない人はおかずを取って回す。
お酒の話をする人、会社の話をする人、ネコの話をする人。
食べ終わって食器を流しへ運び、ネコを抱っこする人。
長い夕食の時間も、食器を片して終わる。
そのままリビングで本を読む人。より強いお酒を飲み始める人。
お料理する人は、明日のお弁当の準備をする。
順番にシャワーを浴びる。
数字に強い人は家計簿をつけている。
家賃、食費、光熱費、日用品代、ネコ代、車代。
稼いでいる人たちがまかなう。代わりに家事はほとんどしない。
生活費のほとんどを払わない代わりに、家事やネコの世話、畑、鶏の世話をする。
稼げる人がお金を提供する。
稼げない人は労働力を提供する。
稼げるようになったら、少しずつお金も出し始める。
家族じゃないけど、家族のようにできることをしてみんなを支える。
支えてもらってるから、自分もみんなを支える。
支え合いっこ。
共同協同生活。
誰かが病気になっても大丈夫。
誰かが怪我をしても大丈夫。
誰かが働けなくなっても大丈夫。
誰かが泣きたくなっても大丈夫。
誰かが出て行きたくなったら…、いつでも戻ってきていいからね。
誰かが入りたくなったら…、みんなで相談して決める。
こんな夢みたいな暮らし、できたらいいのにな。
ネコ4匹のQOL向上に使用しますので、よろしくお願いしまーす