水と油

合わない。
あまりにも合わないことがここしばらくでわかり、そのたびにうんざりして苦手だけど嫌いじゃなかったのに、嫌いになりつつある。
合う合わないがわかるくらい、接触していたということだから、接触を減らせばよいのだろうか。

私はあくまできっちりしておきたい。
すべてをきっちり準備して、それでもその場に立ったら足りないことに気づくことは多々ある。その突然の事態に対する対処をできるだけ少なくしておきたい。
しかも、そこに（私は一銭ももらわないけど）お金が発生することであればなおさら、きちんとしておくべきだと思う。自分が払う側だとしたら、きちんとしていない、準備がちゃんとなされていないものにお金は出したくない。返せと言う。
思っていたとしても「返せ」「支払うに値しない」と言わないから、きちんとしてなくてもいいや、なんてのは最悪。そういう考えの人は絶対無理。

私はまあまあ大体てきとーな人間だけど、それは自分に対してだけ。
仕事に対して、お金をもらうことに対して、まあまあ大体てきとーだったり、「なんとかなるっしょ」みたいなやり方だったりは嫌いだ。
そしてそんなやり方をする人も嫌いだ。

だから合わない。
気にならない人はいい。気にならないから。
気になる人は、結局、気になるからなにがしかの手段を講じようとする。
ゴミが捨ててなくても気にならない人はゴミを捨てない。ゴミが捨てられずにたまっていくのが気になる人が、結局ゴミを捨てに行く。洗わずに積み重ねられた食器が気にならない人は、その上に使った食器を置く。気になる人は自分の食器を洗うついでに置かれたものを全部洗う。

ため息が出る。

やっぱり合わない。

合いたくない。