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まっすぐな言葉
同じ言語を話してるのに言葉が通じない人がいたり、
伝えようとしても届かない言葉があったり、
受け手に届いた瞬間、言葉の形が変わってしまったり、
きれいに装ってるけど空っぽの言葉だったり、
言葉になってないのに通じるときがあったり。
言葉は言葉にすぎなくて、
思いだったり、考えだったり、大切なことを
伝えるための道具が、言葉。
なのに伝わらない、言葉。
伝えたいから言葉を紡ぐ。
聞いてほしいから言葉を話す。
書いては消して、また書いては消して。
届くようにと言葉を選ぶ。
いい文章を書きたいわけじゃなく、
伝えたいことが届くような文章を書きたい。
聞いた言葉を、聞いてもらいたい人に届ける。
耳をふさぐ人にも、
自分の解釈で曲解する人にも、
まっすぐに届くような文章を書きたい。
昨夜、言葉についてぼんやりと考えていた。
Twitterで「大阪やけど」を「火傷(やけど)」のことと思ったというのがあって、でも私もそのツイートを見たとき「火傷(やけど)」のことでしょ?と思った。そう書いてるからには「火傷(やけど)」の話でないのは明らかなのに。
https://twitter.com/stfby_mnm/status/1509070529109520385
トレンドの『大阪やけど』をみて誰かが火傷したのかと思った。
— 美波 (@stfby_mnm) March 30, 2022
こんな簡単な言葉でも、言葉は受け取り手次第であっちへ転がり、こっちへ転がり。発した人の思いとは別な方へ行ってしまうことがある。
端的に誰にでもわかりやすく、”みんな語”(みんなに通じる言葉)で話さないと、という人もいるけれど、それでもやっぱり解決しない。どれだけ間違いなく言おうとしても、それが単語ではなく文章になってしまうと揺らいでしまう。
ライターとは名乗りたくないのだが、いわゆるライター的な仕事でプロになろうと決めた。
人の話を聞いて、その人の思いや考えを文章にして人に届ける。あるいは、記録として残す。そういうことがしたい。
読んだ人に、できるだけ話した人のそのままを伝えたいし、そんなふうに伝わることに意味がある。そのためには、まず私がそのままを聞きとらなくてはならない。
自分で色を付け加えることなく、相手色した言葉を受け取って書く。曲解せずにまっすぐ受け取り、まっすぐ届くように書く。
そんな書き手になりたい。
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