パナソニック・マウンテンキャット シリーズ一覧(を作りたくてWEB上から集めて羅列してみる)
こんなに種類があるなんて思ってなかったのでアルファベット順にはなっていません…。(最終更新日2023/11/18, Sの項目)
”E”
比較的見かけること多い機種。定番シリーズの中の、上の方のグレードという位置づけのようです。オーダーでペイントなどができた様子。概ねDEOREコンポで組まれていて、BBはカセット(ロックリングのカップ&コーンの場合もある様ですが、悪名高いパナソニック独自規格の圧入ワン式は無いようです)。基本ラグフレームですがシートステーが溶接だったりします。
年式によって変わるかもしれませんが、カタログによると税抜き78000円。
95年頃(型番最初の数字から1引いた数が製造年)になるとおそらく量販店で売られるようなレベルになり本来ラグフレームだったEシリーズも後述のFシリーズ同様パルスウェルド溶接になっていくようです。なぜかFシリーズでとして売らずに。
”F”
マウンテンキャットロゴ入りのカゴ、ダサい笑(褒めてる)
Fはおそらくセカンドグレード品。ラグ溶接に比べて簡単なパルスウェルド溶接で接続されている(TIG溶接のように波々の模様がない、パテを盛ったようなのっぺりとした溶接跡)。
が、コンポはDEOREだったりする(初期のみ?)。
ヤフオクなどで見かけるのはEよりもこれかも。
廉価版のためかBBは基本悪名高き圧入ワン式。時折ロックリング式もあるようですが…。
圧入ワンBBは薄いナットで玉押しナットを締めているので、外観からなんとなく判断できそうです。
量販店などでも売られていたのではないかなと思います。特に後期のものはFグレードの派生形が主流になっていきます。
”R”
↑ BBがロックリングで締められているのでネジ式のカップ&コーンですね。カセットBBに交換も可能。
↑ これもロックリング
これも市場ではよく見る定番機種。
RはEと似ていて正直違いが判りません笑。ネットで拾ったピンボケのカタログ画像を見る限りスペックもかなりEと似通っており、E同様オールクロモリ。ハイテン鋼のミックスではなさそうです。
さらにカタログによると、Eはオーダーシステム(POS)の表記がありましたがRはなく、オーダーはできずともEと同等のフレームが1万円安い68000円で。エントリーバイクにピッタリ。みたいな雰囲気で掲載されていました。個人的にはオーダー可能なEに対してレディメイドのRかなと勝手に。
もちろんEもレディメイドのようなものですが笑
ロックリングが確認できる個体が多いので圧入ワンは少なさそうですが、ゼロではない様子。
↑の個体のようにRなのにパルスウェルド溶接で組まれているものもあったので、前述の後期型Eのようにマウンテンキャットシリーズそのものがグレードダウンして後年はBBも独自規格の圧入ワンになってしまっているのかもしれません。すべて想像ですが…
"H"
1台しか見つからなかったがフォークだけでなくフレームもタンゲクロモリ。コンポもデオーレで最高級機種の感がある。High gradeのHだったりして。
追記
ネットで雑誌記事の画像を発見。スキャンしたものじゃなかったので断片的な情報ですが、やはり上級モデルの物のようです。他社の上級モデルに追随する形でTIG溶接を採用。フレームの一部はスーパーオーバーサイズのようです。コンポはDEORE最高クラス(当時)のXT。お値段165,000円。
”T_”
たまたまTFが2種類見つかったけど、TRとかTEもあるのかもしれない。
Tが何なのかは謎…。
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/p1050964705
TJもありました。後述のジュニアサイズモデルに謎のT要素…。
”K_”
・KS
KSはカタログによると税抜85000円。チェーンステーとシートステーとフォークはハイテン鋼なんでグレード的には下めの気がしますが意外とお高め。
・KR
本来RグレードならEと同等のラグフレームのはずなのですがBB付近見る限りパルスウェルド溶接になっています。謎。
・KE
KEはEグレード同様ラグフレームになっています。
各グレードに何らかのK要素があるモデル…。共通しているのはなんだかモヤモヤ~としたペイントのみ。ネットで見かけたカタログ画像のキャッチコピーによるとトロピカルカラーということらしい。
KEの型番によると2440なので91年製。MC最初期からあるものらしい。コンポはシマノではなくサンツアーやダイアコンペがついている。
まあとりあえずモヤモヤしたトロピカルペイントがKなのは間違いなさそうです。ケサランパサランのKである可能性もありますね(ない)。
”OE"(O_?)
おそらく先述の2文字ルール同様、EグレードになんらかのO要素。
オーダー品かもしれない。ORDERと表記したりOをくっつけるだけだったりするのかも。
”O”
と思いきや”O”のみのモデルが発見されてしまいました。
”SPECIAL VERSION”とも書かれています。謎…
”A”
MAやSAを先に見つけており、名付けの意味はしばらく謎でしたがヤフオクにAが出品され、後に落札した方がインスタに投稿。アルミフレームとのことで、AがアルミのAだということがわかりました。以降に出てくるモデルでAが付いたらそれはアルミフレームです。一部がアルミというものもあります。
アルミは当時まだ一般的な素材ではなく比較的ハイグレードな扱いだったようです。後述のMAはお値段135,000円。
フォークはタンゲのシールあり。リアはカンチブレーキ受けがフレーム備え付けです。これもいいグレード感があります(ほかの機種でも気まぐれにカンチ受けが付いているものもあるっぽいですが)。交換されているだけかもしれませんが、ステムはpanasonic oversizeのロゴ入りのものではなくSAKAEのTHE PIPEがインストールされています。これもいいグレード感を漂わせます。
(追記)
メルカリにて後期モデル?を発見しました。
後述のFAやEAと似ており年代も近そうです(ダウンチューブとヘッドチューブのつなぎ目に追加のプレートが溶接されていたり)。トップチューブが少し低めにつけられているところが特徴。
"MA"
パイプに繋ぎ目のような筋がありラグフレームっぽさはあるものの段差がない…。水道管みたいにワンサイズ小さいパイプが中にスポッと入っているのか…。そしてなんとケーブルがパイプ内を通っています。他は謎…。
追記
ネットで雑誌記事の画像を発見。スキャンしたものじゃなかったので情報は断片的でしたが、フォークと後ろ三角(チェーンステー)がクロモリで他はアルミで出来ているハイブリッドモデルとのことでした。Aはアルミで、Mはメタル?お値段135,000円。
"SA"
KSや単なるS(S-order)などもあるのでSがなんなのかはわかりませんが、Sの要素を持ったアルミフレーム。ということですよねきっと…。
追記
ヤフオクに出品があり、写真がたくさんアップされていました。ありがたい。
フレームを見る限り後ろ三角もすべてTIG溶接だったので、フレームはおそらくオールアルミで、フォークのみがタンゲクロモリのシール付き。スチールフォークのS…?
"WA"
ヤフオクにて。出品者の説明に「フォークには磁石が付く」とあったので鉄のようです。Wはオールアルミフレームとタグに記載ありますがフォークもアルミなのだとしたらそこがWとWAの違いなのかもしれません。
ただ前述のSAと違いがなくなってしまうので、さらに違う点があるのかもしれません。SAやSはフォークにタンゲのシールが貼ってあるという共通点があるんですが、これにはありません。フォークの素材が違うのかも…。
”S”
なぜかSはオーダー品ばかり画像が見つかります(オーダーと言ってもぺイントを変えられるだけっていうことらしいです)。
ただ1台目はラグ溶接で、2台目はTIG溶接。謎です。TIGはアルミの可能性もある…かも?
また共通点としてSの付くモデルは皆フォークにタンゲのあのシール
(TANGE MTB CR-MO STEEL FORK BLADE)が貼ってあります。
が、前述のAにはSが付いていないにもかかわらず、タンゲのシール付きフォークが…。さらにややこしくなってまいりました。
2023/11/18追記
グリーンのSがヤフオクに出品されていました。やはりフォークはタンゲクロモリ。これがSの証なのかもしれません。前述のSAもフォークはタンゲクロモリのシールがあったので、フレームがアルミ(A)でフォークがタンゲクロモリ(スチールのS?)ってことなのかもしれません。
なぜAにはSが付いてないのにタンゲフォークなのかについてはタンゲ製の”アルミ”フォークだからなのか、当初はタンゲフォークが標準だったのが後に標準ではなくなりSという別モデルにした。など考えられますが、もっと適当なのかもしれません笑
”G”
アップの画像がないので詳細はわからないですがラグフレームっぽくはあります。(ラグフレームでした)
2枚目はオーダーペイント品。真っ黒のフレームにイエローのロゴが映えますね。
"U"
型番によると95年製。恐らく最後期のモデル?。
”W”
2~4枚目の説明に間違いがなければ、女性用(Woman)ということ?
女性向けモデルゆえの軽量化のためかアルミフレームなのが特徴的。TIG溶接でなめらか。
追記
メルカリにて商品タグの画像を見つけました。
女性用と明記されてはいませんでしたがオールアルミフレームとTIG溶接は間違いないようですね。お値段78000円(税別)。当時はまだ消費税3%かも…。
あとで気付いたんですがよくよくフレームを見ると他の機種よりトップチューブがスローピングしているような気が。これが女性向けの要素なのかもしれません。(ほかのグレードでもサイズ小さめのものはスローピングしてますが…笑)
”Y”
おそらく子供サイズ。YouthのYでしょうか。
トップチューブは途中でベンドしてシートチューブと溶接してあり、シートステーが枝分かれしてシートチューブを跨ぐ形で枝分かれしています。凝ってます。GTのフレームっぽいですね。リアブレーキはワイヤーがシートチューブを跨いでいるのでおそらくUブレーキ。これまたGTっぽい。
変形フレームでかなりコストもかかりそうなので、後述の子供用モデルJの上位互換品なのかなと想像。
”J”
JuniorのJ?子供用モデル。
タイヤは24インチだそうなのでFをそのまま小さくしたようなモデル。フレームはパルスウェルド溶接。BBにはでっかいナットが見えます(圧入ワン)。Yの廉価モデルといった印象を受けます。
”X”
ネットで見かけたカタログ画像に”X”の記述だけはあったんですが、自転車そのものの写真はなかった未知の機種"X"をヤフオクの過去の出品にて発見。
なんと700Cホイール用フレームです。おそらくシクロクロスモデル(シクロクロスのX)なので、ドロップハンドルはオリジナルなのではないでしょうか。ブレーキレバーにサムシフターが付いています。
”Z”
Zは言わずと知れた高級モデル。エレベーテッドチェーンステーモデルですね。
フレームはタンゲクロモリ。
Ys roadのページはリンク生きてるんですが画像がロードされないですね…。
”RV”
折り畳みなんかもあったみたいですね。
"レクリエーショナル・ビークル"でRVってことらしいです。
”TD”
なんとタンデムです。モデル名があるのでオフィシャルものかと思うんですがなぜかマウンテンキャットのロゴステッカーが逆さまに。
当初ジモティーでの出品情報しかなかったんですが通好みな自転車屋さんのインスタとツイッターで再会。おそらく同一個体?
"FA"
ヤフオクより。
FグレードをベースにしたA(アルミ)フレーム。写真のものは96年製。
Wと何が違うの?と思うんですが、Fグレードなのでもしかするとハイテン鋼とのミックスフレームなのかもしれません。フォークはちょっと材質が違う気も。
”FAX”
FAのフロントサスペンションモデル。フロントサスがあるモデルはXが付きます。おそらくクロスバイクのXかなと。Xはシクロクロスモデルで使ってるのでちょっと名付けのルールに反してる気がしますが。
カタログによると”ティアドロップアルミフレーム”と銘打たれたしずく型の楕円パイプをトップとダウンチューブに使っているようです。おそらくFAもティアドロップ?価格は税別60,000円。
こちらも96年製。
”FX”
こちらはクロモリフレームのフロントサスペンションモデル。
サスペンションフォークはおそらくタンゲ製。MCのステッカーが貼られています。
型番を見ると数字の頭が6なので95年式。後期の量販店で売られていたモデルかと思います。96年のカタログでは56000円。
”FD”
フルサスモデルです。おそらくダウンヒルのDかと。
街乗りグレードでしょうけど。(カタログの説明文にはマジのダウンヒルもイケますといったようなことが書いてありましたが果たして…。)
フロントサスはおそらく1枚目がタンゲで、2枚目はマニトウでしょうか。
サスやロゴの違いはオーダーで選べるのか、年式でかわってくるのか…(おそらく年式かなと思ってます)
赤いのカッコいいですね。マウンテンキャット感はだいぶ薄れてきています。MC最後期の96年のカタログに載っており、カタログには型式にMCとつくものはこれと前述のFAX(アルミフレームフロントサスモデル)のみで、ほんとに最後の最後といった雰囲気でした。ネットで一部のページを見ただけなので別ページもある可能性はなくないですが、う~んですね。
価格は税別90000円。
追記
97年のカタログにもマウンテンキャットシリーズはありました。
FDもあり、お値段はそのまま。マウンテンキャットのロゴが筆記体ではなく楕円形のアウトラインに囲まれたものに。97年のモデルはすべて楕円ロゴでした。
"FAD"
ヤフオクより。
FDのアルミモデル、FADです。ビカビカです。こちらもFD同様マウンテンキャットのロゴは小さくなり、パナソニックの文字がデカデカと。フロントサスはロックショックス。
キャノンデールのSUPER Vっぽい形。
型番によると98年製。前述のFDが96年のカタログに載っていたのでそれから2年はマウンテンキャットシリーズが続いていたことになりますね。これがほんとに最後の最後かもしれません。
"C"
ヤフオクより。
特段ハイグレードモデルのようには見えないのですがパルスウェルドではなくTIG溶接のようです(多分)。
特筆すべきはリアディレイラー。チェーンステー下部にくっ付いています。
調べてみるとサンツアーS-1というモデルらしく、チェーンステーにS-1独自の取り付けパーツ(ブラケット)の溶接が必要とのことでそれが故に?定番化せず直後にサンツアーは倒産してしまったためかなりレア品のようです。プレミアは付いていませんが…。
このサンツアーS-1専用ブラケットが付いたモデルが「C」なんでしょうか…。
(チェーンステーブラケットのC…?)(強引)
”FC”
>サンツアーS-1専用ブラケットが付いたモデルが「C」なのかも…
と思いきやFCにはS-1専用ブラケットはありませんでした。
しかし、ネットで見つかるFCはすべてグリップシフトが採用されており、S-1が採用されているCもグリップシフトです。
追記
カタログによるとクロームメッキであることを推し出していたのでChrome PlatingのCみたいです。前述のただのCとは意味が違ってきますが、シクロクロスのXとクロスバイクのXをごっちゃにしてるのでもう関係ないのでしょう笑
お値段は税別56000円。グラデーション塗装のカラバリもあり、全3色。
”EA"
97年のカタログより。
一応Fの上位グレードであるEなので、FAより2万円ほどお高めの78000円。
FAとの違いとしてはフレームがEAの方が太いのと、シフターがちょっといいやつなのと、アヘッドステムといったところでしょうか。(アルミフレームなのでどちらもTIG溶接)
あとがき
随時更新。
インスタなどからの転載はスクショにIDも入るようにはしておりますので出典表記に代えさせていただければ幸いです。
追加で更新する場合は最下段に書いていきますが、その次の更新あたりで順序を変えるかもしれません。