帯電体質
静電気を貯め込んでしまう帯電体質というものか現実にある。
もしそうなら帯電しない木造の無化学物質の住まいがいい。
今回は静電気と木造住宅について書いてみました。
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帯電体質
「こんな体質があるのかな」と思うけど、本当にあるようだ。帯電体質の方は静電気を帯びやすく、特に冬場に金属に触れるとバチッという静電気が起きて痛い目に遭う。確かに数えるほどだが、静電気にバチッとされた覚えはある。だけどほんの数えるほどだし、特に痛いという感じでもない。要は「帯電体質」ではないようだ。漫画「動物のお医者さん」に出てくる「菱沼さん」という女性が、怒ると静電気を発していた。本当にそんな不便な体質があるのかと思って読んでいた。
でもインターネットで探してみると、こんな記述があった。
という。
うーん、やっぱりあるようだ。自分がそうでないと無神経になりやすいから知っておこう。確かに大学生の頃、バチッとなるのが嫌で、車に静電気防止のアースをつけていたこともあったな。だけどいつの間にか落として忘れてしまった。
でも「動物のお医者さん」の菱沼さんみたいに、そのせいでフロッピーディスクが消去されてしまったら、面倒くさくて嫌だな(フロッピーディスクという言葉自体が死語だが)。
なんでこんなことを調べたのかというと、木材の乾燥をしていくのに、わずかな帯電が接着剤のような役目をして、木材の水分をつかんで離さず、乾かない原因になりそうに思ったからだ。だから貯まっている静電気を失くしてしまえば、木材も乾きやすくなるかなと思ったのだ。
でも木材は電気を通しにくいように、帯電しにくい物質だ。実際木造住宅では静電気でビリッとした覚えはない。普段の生活で木材に囲まれているならバチッとする体験もしなくてすみそうだ。静電気は湿気の低い状態で起こるから、日本のように湿度の高い国では起こりにくいはずなのだ。図1に、帯電しにくいものの図を示そう。
だけど「帯電体質」の場合、自らの身体自体がバッテリーになるのだから、その電気が逃げやすければパチッと放電する。
静電気を生むような衣服を避け、ストレスを貯め込まないように暮らすのが大事なようだ。
よくアイデアを考えつく時に、電気が点くようなイラストを描くけど、実際脳は電気信号によって伝達している。考えが堂々巡りしているときに、実際に静電気が貯まっているみたいな感じがする。そんな時にはゆったりと静電気をアースしてやればいいのか。
我が家は外壁のガルバリウムや基礎の鉄筋など、金属部分にアースが設置されているから、そのせいでパチッとしないのかもしれない。静電気がないから埃も舞いにくい。静電気のない天然住宅の暮らしは、その点でもいい。
天然住宅田中優コラム「持続可能な社会を目指して」より転載しました。
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