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作業ってどういう意味?
前回はリハビリテーション(以下、リハビリとします)について書かせて頂きました.
今回は【作業療法】の【作業】について説明します.
もしこのnoteを見ている方でリハビリとか作業療法という言葉を初めて聞く方は、ぜひ他のnoteも読んでみて下さい.
作業療法と聞くと、どうしても
・何かの作業をやらせて治療する
というイメージをもちやすいと思います.
ただ、長年この名称ですし変えなければならないわけではないと思います.
一旦世間に浸透してしまえば、わかりづらいと言われることもなくなるわけですし...
というわけで、作業についての話をしていきます.
作業の一般的なイメージ
作業がつく言葉ってどんなものがあるかちょっと考えてみて下さい(もちろん作業療法以外で).
そうすると...
どうでしょう?
農作業、手作業、単純作業、作業員、作業服、作業工程、作業効率・・・
などの言葉が挙がったのではないでしょうか.
これが作業という言葉自体のイメージだと思います.
ここから【作業療法】を連想すると
・何か手作業(編み物や陶芸など)とか仕事(畑作業、工事現場など)をやらせるのが作業療法なのかな?
という感じになることが多いような気がします.
ここが
作業療法が何をするのかわかりづらい
などと思われてしまう原因になっていると思います.
こんな話をしているんだから当たり前ですが、作業療法では【作業】という言葉はもっと違うニュアンスで使われています.実は、、、
作業療法では「日常で行う全ての行為」を【作業】と表しています.
ここで誤解しないで欲しいのですが、【作業】には実は別の意味があるとかそういうわけではなくて、ただ単に作業療法士たちが作業という言葉をこのように扱っているというだけなのです.
具体的には、歩くことやご飯を食べること、畑作業をすることや編み物や釣りをすること、トイレに行くことも散歩することも全て【作業】と表されるのです.
つまり、作業療法を言い換えると【日常で行う全ての行為療法】ということになるのです!
って、これじゃあなんのこっちゃわかりませんよね...
もう少しわかりやすく言うと作業という言葉は特定のものを差すのではなくて、人が生活を送る中でしている全ての行為のことを【作業】という表現で表しているということです.
上でも少し説明したように、
・歩くことや椅子に座ること
・着替えをしたりご飯を食べること
・趣味の釣りや編み物をすること
・ご飯を作ることや洗濯などの家事
なども全て【作業】になります.
さらには
・誰かと会話すること
・旅行や外食
・デートに行くこと
・仕事をすること
・寝る前に一杯お酒を飲むこと
・夜眠ること
など、日常で行うことが全て【作業】ということになるということです.
つまり、作業療法は人の生活の全てに対して何らかの関わりを持つ、ということです.
これだけだと作業療法が何をするのかはちょっとわかりづらいですよね.
実は作業療法士が使う作業にはもう少しだけ特別な意味があります.
それを聞くと作業療法士が何をするのかわかるかなと思います.
せっかくなので、続きも読んでいってくれると嬉しいです.
それでは、ここまで読んでいただいてありがとうございました!
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