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チャのお話 その2 【入院】

チャを連れて隣町の某動物病院まで。車で約20分弱だった。ドクターが4人在籍した結構大きい病院だった。受付を済ませて待合室へ。どこの病院でもそうだけど色んな動物がいる。この日は猫ばかりで子猫から老猫まで様々だった。
チャは何故か生気を取り戻してケースの中でゴソゴソしている。順番が来た。診察室に入る。若い女性獣医さんがいた。彼女を前に、経験値大丈夫か?と、申し訳ないけど少し不安になった。事情を説明する。
口内炎で食事ができず急激に痩せたことが原因で脂肪肝になったと思うと診断された。「人間の脂肪肝ってデブになったら肝臓に脂肪がつくのに、猫は痩せたら脂肪肝になるんですか?」
過去、脂肪肝になった経験があり、当時の医者からは痩せるようにと言われたから「なんで?」となった。つい質問してしまった。すると先生は、
「猫は食事ができないと脂肪を使って生存をしようとします。その時に脂肪は肝臓に集まります。ですが体重が重い猫の場合一気に脂肪が肝臓に集まるので、肝臓が疲れてしまいます。そのまま機能が低下して、黄疸が出てくるんです。標準体重の猫だと脂肪量は限られてますから、肝臓が疲れるほどの脂肪量じゃないんで大丈夫なんです。」
と、こんな感じの回答をいただいた。
そのあと続けて「入院です」と言われた。
「え?」
入院と聞いて申し訳ないけど懐事情が頭をよぎった。お金がない。
「入院してもこのまま助からないかもしれませんが」さらにショッキングな発言が。
恥ずかしいけど費用がどれくらいかかるのか尋ねた。
親切に会計の方を呼んでもらい説明を受けた。入院なので後払いでいいとのことで一安心したが、なんとカード払い不可ということで「何でー今時」と心の中で叫んだ。
口内炎と脂肪肝の両方を治療する。口内炎が治ればご飯を食べることができるので脂肪肝も落ち着くだろうと。
そんなわけで、チャは入院することになった。
入院は6日間となるのだが、この間に現金をかき集めるため奔走したのは言うまでもない。

エリザベスカラー装着
とてもお利口さんだったらしい。病院内で人気者だった。

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