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編集後記 『あえて今買うという選択肢もありなんじゃないか:FUJIFILM GFX 50S レビュー【作例】』
1番お気に入りのカメラは、1番使いにくい。
2017年、なぜだか妙に中判デジタルが欲しかった。
多分、中判を使ったら、写真がうまくなると勘違いしていたんだろう。
今なら、そんなことはないとよく分かっている。
でも、その当時はそういう熱に浮かされていた。
それでも、PHASE ONEを買う資金力はなかったし、なかば諦めていたら、中判ミラーレスが現れた。
フルサイズのフラッグシップくらいの値段で中判が買えるって。
フジ的にはラージフォーマットか。
とにかく居ても立ってもいられなくなって、発売してすぐに買った。
レンズも2本。
多分、今ならいったんレンタルしてからにする。
そして買わない。
大人になっちゃった。ちょっと悲しい。
それで、ワクワクして使ってみると、まあ使いづらい。
AFは遅い。ちょっと暗いと合わない。
当時は5Dのマーク4を使ってたんだけど、GFX使ったら5Dがどれだけ使いやすくて良いカメラかって知ることができたのは収穫だった。
やっぱり良いわCanon。
初ミラーレス一眼だったんだけど、ミラーレスってこんなにダメなんだって、GFXのせいで勘違いさせられた。
それくらい使いにくくて、うげってなったんだけど。
撮れる画はすごく良い。
当時だと5Dsとか、フルサイズにも5000万画素があったりしたけど、もうそれとはぜんぜん違う。
100万円以上投資したからプラシーボ効果かもって思ったけど、
今見ても、えも言われぬ良さがあるから当時の判断はあってた。
とにかく使いづらいんだけど、撮った写真はすごく好き。
使いたいけど、仕事だと使いづらい。
ものすごい葛藤の中で、いつのまにかブツ撮り専門機となったマイGFX。
仕事だと、結局サブでCanonも持っていかないといけないし。
自然と使う機会も減っていった。
でも、あのなんとも言えない写りの良さがあるから手放す気にもならない。
もったいないなーって思いながら、不遇の時代を過ごしたマイGFXにも光が当たる日がきた。
これまであんまりプライベートで写真を撮るタイプじゃなかったんだけど、せっかくなら趣味としての撮影をしようって思い立った。
そうなると、いろんなカメラとかレンズを使うのが楽しくって。
GFXも何となくスナップに持ち出してみた。
で、気が付いたんだけど、撮るのが遅くても失敗しても、誰にも迷惑のかからない環境で使うGFXは不便さまで含めて楽しい。
大学生の時に馬鹿みたいに重いバケペンをかついで、馬鹿みたいな顔をして、自転車で北海道を回ってたときのような楽しさがある。
そう、趣味の撮影って面倒ごとまで含めて愛せる。
仕事での撮影を知ってしまった今だからこそ、その開放感はよりいっそう気持ち良い。
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画素数とかだけなら、α7RVの方が上だけど、
このまったりとした空気感はやっぱりラージフォーマットならではなんだと思う。
あと、4:3ってなんか落ち着く。フルサイズでもアスペクト比変えれば良いだけなんだけど、それはなんかちょっと違うんだよね。