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ゴジラKOM見たよ
ゴジラ見ました。以下、ちょっとネタバレ。
世間で言われていた「怪獣プロレス全振り」という前情報は、ちょっと違うかな?という感じでした。体感時間だと、人間ドラマ65%、怪獣プロレス35%って感じ。ただまあ、その人間ドラマは、手垢のついた家族の愛とか恋とかそういうのじゃなくて「なんで怪獣がいるか」「怪獣をどうするか」「怪獣の目的は?」みたいな与太話なので、毛嫌いするほどではない……。が、与太話を大真面目にツッコミなしに展開されると、それはそれできっちいよ!となりましたね!
そう、この映画まじでツッコミがいないので、上の画像みたいに、ビュティがいればなあ……と思いました。みんな、心の中にビュティを飼って臨むんだ。
以下、思ったことを雑然と。
・冒頭のパパへのメール
なんでパパにメールを送るくらいでこんなに逡巡したり、ママンが問題視するんじゃ。円満別居じゃろ?と思っていたら、最後まで見て「そりゃあな!」となりました。ここは一番のホラー。
・モスラオマージュ
最高。匂わせだけにとどめて、でも、分かる人には分かる。素晴らしい塩梅。
・ギドラやばい
あいつらの一挙手一投足に「悪意」を感じました。象が見えずに蟻を踏み潰しちゃうのでなく、猫がネズミをいたぶるような、明確な敵意、害意があって、本当に「邪悪な生き物だなあ」と。こいつには殺されたくねえなー。ラドンもやだけど(卑怯で卑屈なやつに殺されたくないので)、こいつはもっとやだ。
・西洋の竜と東洋の龍
この話を挿入するのが、センスですよねえ。ちょっと格調高さすら感じました。ギドラとゴジラをここに落とし込むの、最高。
・ラドン
おまえザコには強いな!最高!なんだかんだでアクションかっこいいしな。
・ゴジラ御殿(ゴジランティス)
ここの一連の流れ、ほんとうに頭おかしいので、ぜひ劇場に足を運んでください。ビュティとジェーンがいても、手が足りるかどうか……。「爆破するんかい!」「日本人がやるんかい!」「日本語かい!」などなど……。
・ママはわかってくれない
作劇上の都合かもしれないですが、娘に「どうしてわかってくれないの」的な態度をとるママンに、オメーだよオメー!となる、これまたツッコミ案件。この家族、娘以外、自分が他人にどう思われてるか、まったく無頓着ですよね!(いや、無頓着なのは登場人物全員か……/ゴジラのペット発言、本来なら炎上するしなKEN……)
・怪獣大戦争
カッケー。マジカッケー。映像美だけで脳汁が溢れ出る快感。モスラがなんでゴジラに尽くすのかってのはありましたが、EDで大納得。モスラって、虫なんですよね。そりゃゴジラ側だわ。(そう考えると、マジで近視眼的にギドラに付いたラドンがほんまラドン……)
・朕は怪獣王なり
マンモス、ごますりクソバード。最高。
・ED
正気の大人がやる所業ではない、最高。
と、逐一ツッコミを入れながら見ていたものの、途中から「勝てない……」となり、ゴジラKOM時空に取り込まれ、絶賛しかできなくなっていましたね……。前評判からある程度覚悟してもコレなので、恐ろしいですよ。狂信者の狂信を浴び続けるのは。
評論家各位は、理性を保って頑張ってちゃんとした批評をしてください。
たぶん、狂信者たちは、屁とも思わないけどさ……。
そしてそれは、ボクも……。